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韓国の高校3年生、接種から75日後に死亡…10代で初の死亡例

登録:2021-11-01 01:34 修正:2021-11-01 06:59
8月13日に接種完了、75日後に死亡 
米国の12~17歳の接種件数890万件、うち接種関連の死亡はなし
16~17歳に対するコロナ予防接種が始まった18日午前、ソウル市陽川区の弘益病院で、16~17歳の少年がコロナワクチンの接種を受けている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 1日から12~15歳の新型コロナウイルスワクチン予防接種が始まるが、韓国国内でコロナワクチンの予防接種が開始されてから初めて10代の死亡が30日に確認されたことから、保護者はもちろん当局も緊張している。

 コロナ予防接種対応推進団は30日、8月13日にコロナワクチン接種を済ませていた高校3年生の男子生徒が、10月27日に死亡したと明らかにした。この生徒は今年8月13日の接種から75日がたってから死亡しており、基礎疾患はなかった。推進団は「10代で予防接種後に死亡が報告された初の例で、報告された事例と予防接種との関連性はまだ明らかにされていない」とし「重症・死亡異常反応対応手続きに従って自治体が迅速に対応するとともに、疾病管理庁予防接種被害調査班などにおいて専門家が関連資料を綿密に調査・検討する予定」と明らかにした。

 韓国国内では今年7月から、大学修学能力試験(全国一斉に行われる大学入学共通試験)を控えた高校3年生と高校の教職員がコロナワクチンを接種した。1回目の接種は7月19~30日、2回目は8月9~20日に実施された。

 現在、10代では12~17歳の小児・青少年の事前予約と接種が進められているため、今回の死亡例が実際に接種と因果関係があるかどうかにかかわらず、接種率に一部影響が出る可能性もある。16~17歳(2004~2005年生まれ)は29日までに約57万人(予約率65.4%)が接種の予約を済ませており、18日から31日午前0時までに約38万人が接種を受けた。2006~2009年生まれの12~15歳は約50万人が予約を済ませ、予約率は27%となっている。接種は11月1日から始まる。現在のところ10~19歳でコロナ感染による死者は出ていない中、ワクチン接種後に死亡する例が発生したため、まだ接種を受けていない生徒が接種を延期したり行わなかったりする可能性も排除できない。

 韓国より早くから10代に対する予防接種を開始している米国では、12~17歳に対する約890万件の接種例のうち、「接種と死亡との因果関係」が認められた死亡例は1件もない。米国疾病予防管理センター(CDC)が8月6日に発行した報告書によると、昨年12月から今年7月にかけてファイザーのワクチンを接種した米国内の約890万人の12~17歳を調査した結果、ワクチン接種後の死亡例は14件だった。死因としては「肺塞栓症」、「自殺」、「頭蓋内出血」が各2件ずつで、「血球貪食性リンパ組織球症」および「播種性マイコバクテリウム感染症」が各1件、死因不詳と保留が計6件。心筋炎と心膜炎による死亡例はなかった。

 ただし、米国では10代の男性の心筋炎と心膜炎の発生率が他の年代より高いことが分かっている。CDCが8月30日に公開した資料によると、「ワクチン副反応報告システム(VAERS)」で報告された心筋炎と心膜炎は2574件で、ファイザーのワクチン接種100万件当たりの心筋炎または心膜炎の発生リスクは、2次接種以降で12~15歳の男性は42.6件、16~17歳は71.5件だった。これは18~24歳の37.1件、25~29歳の11.1件、30~39歳6.8件、40~49歳の4.4件より高い。

 韓国では、高校3年生で接種を受けた86万人の16~18歳のうち、心筋炎または心膜炎と確認されたケースは、9月12日までに外来治療で5人、入院治療で10人の、あわせて15件あったが、推進団は9月27日に、全員が回復してすでに退院していると明らかにしている。このため、韓国で初めてワクチン接種後に死亡した10代の男性に心筋炎または心膜炎があったかどうか、発症していたとすれば、その疾患が死亡に影響したかどうかが、関連性判断のカギになるとみられる。

 予防接種専門委員会のチェ・ウンファ委員長は、先月27日の第4四半期予防接種計画ブリーフィングで「米国では心筋炎、心膜炎が主に若い男性から報告されているが、ほとんどは適切な治療によって好転しているため、米国で実施された小児・青少年の接種のリスクとメリットの分析では、リスクよりもメリットの方が大きいと報告されている」とし「中長期的な安全性に対する懸念はあるが、こうした不確実性のために個人のコロナ予防効果、防疫に対する寄与、隔離や登校中止に伴う学習権の侵害、そして心理的萎縮という精神の健康に対する否定的影響から抜け出しうる選択の機会を完全に排除することもまた、望ましいものではないというのが予防接種専門委員会の判断」だと述べている。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1017338.html韓国語原文入力:2021-10-31 16:31
訳D.K

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