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テレグラム性犯罪「博士部屋運営者」チョ・ジュビン被告、懲役42年が確定

登録:2021-10-15 02:28 修正:2022-05-24 07:20
n番部屋の中心人物で2番目の有罪確定
チョ・ジュビン容疑者(26)が昨年3月25日午前、ソウル鍾路警察署から送検されている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 メッセージアプリのテレグラムのチャットルーム「博士部屋」で性搾取映像を制作・流布するとともに、犯罪収益を隠匿した疑いで起訴されたチョ・ジュビン被告(26)に対して懲役42年を言い渡した判決が確定した。

 韓国最高裁判所2部(主審:イ・ドンウォン判事)は14日、わいせつ物の制作配布および犯罪団体組職などの容疑で起訴されたチョ被告に対して懲役42年を言い渡した原審を確定した。10年間の身元情報公開・告知、児童・青少年関連機関および障害者福祉施設への就業制限、30年間の位置追跡電子装置(電子足輪)の装着、1億ウォン(約957万円)あまりの追徴などの命令も、原審の判断どおり維持された。二審で懲役13年を言い渡された共犯のK被告(別名ドナルド・プーチン)とC被告(ラロ)も有罪が確定した。懲役8年を言い渡されたL被告(ブルー99)と、同7年を言い渡されたJ被告(オデン)の原審判決も確定した。

 チョ被告は2019年5月から昨年2月にかけて、児童や青少年を含む女性被害者たちを脅迫して性搾取映像を制作し、テレグラムの博士部屋を通じて販売・流布した容疑で起訴されていた。2019年9月に「博士部屋」という犯罪集団を組織した容疑で追加起訴されたチョ被告は、昨年11月に一審で懲役40年を言い渡された。一審は「博士部屋という組織は、テレグラム内に順次開設された博士部屋の有料構成員で組織されていたのは明確だ」とし「児童・青少年を脅迫して性搾取物を制作・配布するということを認識し、犯行のみを目的として構成し、加担した組織」と判断した。チョ被告は、博士部屋の犯罪収益を仮想通貨で受け取り、1億800万ウォン(約1030万円)を隠匿したとして追加起訴され、今年2月に懲役5年の判決を受けているため、一審の量刑は合計で懲役45年となった。

チョ・ジュビン被告の有罪が確定した14日午前、ソウル瑞草区の最高裁判所の入口で、テレグラム性搾取共同対策委員会の会員がプラカードを持って記者会見を開いている=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 2つの事件が統合された控訴審では、チョ被告の総量刑が懲役42年に減刑されていた。二審は今年6月、「自分の犯行の深刻さと重大さを正しく認識し、真剣に悔いているのか疑問に思う。犯行の悪意ある計画性と緻密さ、被害者の数と被害の程度、犯行による社会的害悪と被告人の態度などを考慮すると、チョ被告を厳しく処罰し、長期にわたって社会から隔離する必要がある」としつつも、「ただし刑事処罰の前科がない初犯であり、チョ被告の父親の努力で一部の被害者とは合意している」と減刑の理由を説明していた。

 最高裁はこの日、「原審の判断に自由心証主義の限界を逸脱したり、法理を誤解したりしたという過ちはない」とし、「チョ被告らに対する量刑は極めて不当とは言えない」として、原審を確定した。

 一方、8月の二審で懲役34年を言い渡されたn番部屋の最初の開設者「カッカッ」ことムン・ヒョンウク被告(25)は最高裁の判決を控えている。チョ被告の共犯、「ブッタ」ことカン・フン被告(20)も、8月の二審で懲役15年の判決を受けている。

チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1015116.html韓国語原文入力:2021-10-14 11:06
訳D.K

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