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「世界最大の不法撮影物サイト『ポルノハブ』閉鎖」国際請願に韓国からも参加の動き

登録:2020-05-05 02:41 修正:2020-05-05 07:19
「性的搾取物が600万件アップされた『ポルノハブ』閉鎖」国際請願の登場に 
韓国の請願で「n番ルーム防止法」を成立させたネチズンら 
「今度は『国際請願』でポルノハブを閉鎖しよう」キャンペーンに熱風
4日の国際請願ホームページ「チェンジ」(www.change.org)キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 昨年1年間の訪問回数だけで420億回に達する世界最大の不法撮影物サイト「ポルノハブ」(pornhub・ポーンハブ)を閉鎖しようという国際請願が登場し、韓国でもこの請願に参加しようというキャンペーンが繰り広げられている。大統領府国民請願や国会国民同意請願などを通じて「n番ルーム事件(テレグラム性搾取物事件)再発防止法」の成立を引き出したネチズンが、今度は国際的なデジタル性犯罪の解決にも声を上げている。

 4日、国際請願ホームページ「チェンジ」(change.org)によると、「『ポルノハブ』サイトを閉鎖し、人身売買の幇助について(サイトの)運営者に責任を問おう(Shut Down Pornhub and Hold Its Executives Accountable for Aiding Trafficking)」と題するの請願文には、4日午後3時現在、約85万8000人が同意している。「ポルノハブ」の閉鎖運動を進めている国際市民団体「トラフィッキングハブ」は請願文で、「ポルノハブにアップロードされた性搾取コンテンツに登場する人々の年齢や、撮影に同意しているかどうかを確実に確認できるシステムはない。実際、性搾取物をポルノハブにアップロードするのに必要なのは電子メールアドレスのみ」と指摘し、ポルノハブが児童性搾取や人身売買犯罪の温床になっていると批判した。

 「ポルノハブ」は2007年に開設されたカナダの不法撮影物サイトで、昨年1年間だけで600万件の性搾取物がアップされた。最近はn番ルームや博士ルームなどで共有されていた各種の性犯罪映像がポルノハブに再配布され、被害者に対する2次加害が行われているという事実が確認されてもいる。昨年2月に放送通信審議委員会が性犯罪動画の流通などを問題視し、同サイトへのアクセスを遮断したが、昨年3月にクラブ「バーニングサン」で制作された不法撮影物問題が浮上した時も、同サイトで「バーニングサン映像」などが検索語ランキングに登場するほど、様々な迂回路を通じて自由にアクセスが行われている。

 これを受け、テレグラム性搾取申告プロジェクト「リセット(ReSET)」は最近、この請願への参加を求める文章をツイッターアカウントにアップし、韓国からも請願参加が相次いでいる。あるネットユーザーはこの請願に同意し、「n番ルームに入ったすべての人々を処罰しよう(PUNISH them who entered into Nth rooms)」と呼びかけ、また別の韓国人ネットユーザーは「n番ルームはポルノではなく深刻な性犯罪(Nth room is not a porn but some serious sexual crime)」と指摘した。「ポルノハブはミーム(オンラインを中心に流行っているコンテンツ)ではない。性搾取物が提供されており、これは性犯罪を幇助するのと同じだ」「女性は人間だ。男性の道具ではない」といったハングルのリプライも目立つ。

 チェンジは2007年に米国で生まれたグローバル請願サイトで、請願への同意者が100万人を超えると、請願者が指定した請願対象者にその内容を伝えるなどで、変化を引き出す役割を果たしている。「ポルノハブ閉鎖」の請願者は、ポルノハブの所有者であるマインド・ギーク、ドナルド・トランプ米大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相などを請願対象者に指定している。

オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/943550.html韓国語原文入力:2020-05-04 15:34
訳D.K

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