文在寅(ムン・ジェイン)大統領が31日、来年度の新型コロナワクチン追加確保計画の報告を受け「導入時期を綿密に計画せよ」と指示した。メーカーの納期延期により接種計画に支障がでる状況に備えるようにとの指示とみられる。
文大統領はこの日の閣僚会議でクォン・ドクチョル保健福祉部長官から「2022年新型コロナワクチン追加確保計画」の報告を受け「来年の需要に十分な物量を確保したと判断したとしても、接種年齢帯が拡がり、ブースターショットなどの追加の接種需要が発生する状況の変化まで考慮せよ」と指示した。また「年間の物量が十分でも、ワクチンの導入時期が遅れれば接種スピードを上げるのが難しくなることがあるので、安定的に接種できるよう導入時期を綿密に計画せよ」と話したと、大統領府のパク・キョンミ報道官は伝えた。
保健福祉部はこの日の報告で、今年6月に立てた計画と比較して4000万回分のワクチンを追加で確保すると明らかにした。変異ウイルスの流行などに備え、国内で開発するワクチンの第3相臨床試験進入などにより物量を先買いする計画だ。大統領府が明らかにした来年度の新型コロナワクチン確保の予想物量は1億7000万回分だ。