26日、新型コロナルイス感染症による死亡者が第4波以来最も多い20人も発生するなど、最近死亡者の規模が増えている。ワクチン接種が行われる前の第3波よりは被害規模は小さいが、予防接種が完了していない高齢層で主に死亡者が出ているものと分析され、韓国政府は彼らのための追加接種の機会を設ける計画だ。
中央防疫対策本部(防対本)は同日0時基準で集計された新規死亡者20人のうち15人がワクチン接種を完了していない60歳以上だと発表した。彼ら15人のうち9人(60代2人、70代1人、80歳以上6人)は接種を一度も受けておらず、6人(60代2人、70代3人、80代以上1人)は1回目の接種だけ受けた。残りの死亡者5人は、接種を一度も受けていない40代1人と50代4人だった。
防疫当局は最近、新規感染者数が増え続ける中、接種を完了していない高危険群を中心に死亡者が増えるものと見ている。1日平均の死亡者数は今月初めまでは3~4人だったが、この1週間には9~10人程度に増えた。同日午前0時基準の1回目の接種者が人口の52.7%、接種完了者が26%になるなど、接種率が上がっているにもかかわらず、死亡者が増えたのだ。チョン・ウンギョン防対本部長は同日のブリーフィングで「接種率が高くなっても、未接種者から(感染者と死亡者は)引き続き発生し得る」とし、「特に最近、老人療養病院やデイケアセンターまたは医療機関を通じて高危険群が感染者として多く露出し、彼らが治療を受けながら死亡するケースがさらに増えている状況だ」と述べた。
第4波は簡単には収まらないものとみられる中、まだワクチン接種が完了していない高危険群を中心に死者がさらに増えることを懸念する声もあがっている。同日午前0時基準で、60歳以上で一度もワクチンを接種していない人は124万人、1回目の接種を行っただけの人は397万人に達する。60~74歳を対象にした2回目の接種は9月4日に一段落し、やはり高危険群で基礎疾患者が少なくない50代は来週から2回目の接種が始まる予定だ。チョン・ウンギョン本部長は「まだ接種していない高危険群に接種機会をさらに提供することを検討している」とし、「18~49歳の1回目の接種が行われている状況を見ながら、まだ接種を受けていない方に対する追加接種の機会を設け、公示する」と述べた。