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「拷問捜査で悪名高き」505保安部隊跡で日帝強占期の地下壕を相次いで発見

登録:2021-06-03 03:29 修正:2021-06-03 10:25
日帝の指揮所と推定…調査と保存要求
2日、市民団体「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」の関係者が、旧505保安部隊跡で見つかった防空壕を見て回った後、話し合っている=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 先日5・18歴史公園として生まれ変わった光州(クァンジュ)の旧505保安部隊(5・18史跡地26号)で、日帝の軍施設と推定される地下防空壕が相次いで発見され、地域と歴史学界の関心が集まっている。

 2日、市民団体「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会(市民の会)」は、前日に505保安部隊の駐車場で発見された防空壕の説明会を現地で開いた。防空壕は入り口が土砂で覆われていたため存在が確認されていなかったが、最近、駐車場を作るために丘を削る過程で入り口が確認された。防空壕の存在を通報した市民パク・コンソンさん(64)は「55~60年前、幼いころ友達とよく遊んでいた場所だった。数年前に市民団体にこのことを教えたが、入口が見つからなかった」と語った。

「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のイ・グゴン代表が2日、旧505保安部隊跡で発見された防空壕で、換気口と推定される空間を指差している=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 コンクリートで作られた防空壕の内部は、長さ40メートルの通路(幅1.2メートル、高さ2メートル)を経て30人あまりの大人が同時に入れる空間(横4メートル、縦10メートル、高さ4メートル)へとつながっている。歴史の専門家たちは、電気施設と換気口の跡が残っていることから、日帝が有事の際に軍の指揮所として使用するために作った空間と推定している。すでに旧505保安部隊跡からは、日帝強占期(植民地時代)の光州飛行場の補給品貯蔵所と推定される防空壕(66平米)が発見されてもいる。

 南道歴史研究院のノ・ソンテ院長は「光州市西区双村洞(ソグ・サンチョンドン)一帯は、1940年代に日本海軍が運営する光州飛行場があった場所。防空壕の規模が大きいことから、韓国人の強制徴用が疑われる」と説明した。市民の会のイ・グゴン代表は「光州市は日帝残滓施設について全面的な学術調査を実施し、保存と活用の方法を講じるべき」と述べた。いっぽう光州市は、5・18民主化運動の際に多くの民主化運動家が拷問捜査を受けた旧505保安部隊跡を2014年に国防部から譲り受け、歴史公園として造成し、先月20日に開放した。

1日に光州広域市双村洞の5・18歴史公園の駐車場造成工事の過程で現れた日帝強占期の防空壕の入口=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社
キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/997723.html韓国語原文入力:2021-06-02 15:48
訳D.K

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