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韓中、朝鮮半島の「非核化と平和」目標を再確認

登録:2021-04-05 00:48 修正:2021-04-05 06:50
外交・安保対話(2プラス2)の格上げも推進
チョン・ウィヨン外交部長官(左)と中国の王毅国務委員兼外交部長が今月3日、中国廈門のハイウェーホテルで、韓中外相会談に先立ち、肘タッチを行っている/聯合ニュース

 チョン・ウィヨン外交部長官と中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長は、朝鮮半島非核化の実現と恒久的平和定着という目標において意見を一致させた。また、6年ぶりに外交部と国防部が共に参加する韓中外交・安保対話(2プラス2)を推進することにした。韓中外相が朝鮮半島の「非核化と平和」という戦略目標を再確認し、両国レベルの高官級戦略対話の強化にも意見の一致をみたわけだ。

 3日の韓中外相会談は、内容だけでなく時期と場所にも関心が集まった。韓米日の安全保障担当高官らがワシントン近隣の海軍兵学校で「韓米日3カ国協力」の意志を固めた直後、台湾を見渡す福建省の廈門で、韓中外相が向かい合ったためだ。米中が先月のアラスカ戦略対話で激突した後、同盟または友好国との協力強化を模索する中、韓国の外交と安全保障の司令塔2人が米国と中国でそれぞれ重要な会談に臨み、韓国の「バランス外交」の力も試されている。

 先月の韓米外相会談の時のような直接的な言及はなかったが、今回の会談でも米中間の競争と牽制の中の韓国外交を振り返らせる内容はあった。王部長は会談開始前の冒頭発言で「中韓は地域の重要な国で、戦略的協力パートナー」だとし、「地域の平和と安全の守護、共同発展の推進、グローバルガバナンスの補完など、共通しているか類似している立場を持っている」と述べた。同日の会談で王部長は米中関係について「(中国の)立場を非常に率直に話した」というのが外交部高官の話だ。

 朝鮮半島情勢に関し、外交部は「(二人の長官が)朝鮮半島非核化の実現と恒久的平和定着という目標を共有しているという点で意見が一致した」とし、「今後、朝鮮半島情勢の安定的管理と朝鮮半島平和プロセスを進展させる環境作りのための協力を持続的に拡大していくことにした」と伝えた。王部長は会談に先立ち、「中国は韓国と共に、対話による朝鮮半島問題の政治的解決プロセスを進めていく」とし、中国側の基本的立場を強調した。同日の会談では、朝鮮半島平和プロセスの実質的進展案をめぐり、具体的かつ深みのある意見が交わされたという。

 両国関係については、上半期中に韓中外交次官戦略対話および外交・安保対話(2プラス2)を推進することで合意した点が注目される。これに先立ち、両国は2013年12月、局長級を首席代表とする「2プラス2」を始めたが、2015年1月の2回目の協議以来、協議が途絶えていた。今回、6年ぶりに首席代表を次官級に格上げするということだ。昨年11月の王部長の訪韓時にも協議されたが、両国がこれを公式化したのは初めてだ。

 昨年から推進された習主席の訪韓については「新型コロナの状況が安定し次第、できるだけ早期に推進する」という既存の原則を再確認した。チョン長官は「具体的計画について協議を開始することで合意した」と明らかにし、進展があることを示唆したが、中国側ではこれに関する内容は公開しなかった。

キム・ジウン記者、北京・廈門/チョン・インファン特派員、共同取材団 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/989554.html韓国語原文入力:2021-04-04 20:46
訳H.J

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