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米国「北朝鮮政策、韓国の意見を参考… 韓中関係の複雑さは理解」

登録:2021-03-20 06:26 修正:2021-03-20 07:08
ソ・フン室長、米国務・国防長官とそれぞれ会談
文在寅大統領が今月18日午後、大統領府で米国のロイド・オースティン国防長官(左端)とアントニー・ブリンケン国務長官の表敬訪問に先立ち、記念撮影を行っている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 米国が北朝鮮問題について、韓国と協議せず一方的に方針を決めることはしないという趣旨の発言をしたと、大統領府が19日に明らかにした。

 大統領府のカン・ミンソク報道官は同日、書面ブリーフィングで、米国のアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官による前日の文在寅(ムン・ジェイン)大統領への表敬訪問後、ソ・フン国家安保室長がブリンケン長官と1時間にわたり会談を行ったと発表した。ソ・フン室長は二人の長官の表敬訪問に先立ち、オースティン長官とも会談した。

 大統領府は、現在バイデン政権が対北朝鮮政策を全般的に見直している状況で、韓米は交渉に向けた対策づくりや実行に関連して具体的な意見交換を行ったと説明した。米国側は北朝鮮に関して、韓国側の専門性を認めたうえで、「北朝鮮政策を見直す過程で、韓国側の意見を積極的に参考にし、緊密に協議していく」と明らかにした。双方は朝鮮半島問題の進展のためには韓米日協力も重要だということに共感し、3カ国協議をより活性化していくことにした。今後、ソ室長の訪米などを通じて緊密な協議を続けていく方針だ。

 米国側は前日の韓米共同声明では「中国」を名指ししなかったものの、両長官が文大統領を表敬訪問した際には「米中関係には競争と協力、敵対という3つの側面がある複雑な関係」であるとしたうえで、「韓中関係も複雑な側面があることを理解している」と述べたと大統領府は伝えた。米国側は「今後緊密に協議していこう」と提案したという。カン報道官は「文大統領への表敬訪問の際、クアッド問題が一切論議されなかったことと同じ脈絡とみられる」と説明した。

 ソ室長と両長官の会談でも「韓米同盟」などが強調された。米国側は両長官の訪韓が「ジョー・バイデン大統領の直接指示によるもの」とし、「韓米同盟、北朝鮮核問題などは米新政府の優先課題」と強調した。ソ室長は、バイデン政権発足後続いてきた韓米間の緊密な協議と相互信頼が、韓米防衛費分担特別協定(SMA)の早期妥結に続く今回の国務・国防長官の訪韓と5年ぶりの韓米外交・国防長官会合(2プラス2)の開催につながったとし、「今後も首脳をはじめとする各レベルで緊密に協議し、同盟として諸懸案に対して協力していこう」と述べた。韓国と米国は韓米連合態勢の重要性とともに、在韓米軍規模の安定的な維持にも共感したと、大統領府は伝えた。

ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/987518.html韓国語原文入力:2021-03-19 18:18
訳H.J

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