中央災害対策安全本部のクォン・ドクチョル第1次長(保健福祉部長官)は「いま我々は、新型コロナ流行の第4波が始まるかどうかの岐路に立たされていると言える」とし、基本的な防疫守則を守り、集まりを中止するなどの社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)への協力、ワクチン予防接種への参加などを訴える対国民談話を発表した。
クォン次長は4日「過去1年の経験を振り返ってみると、現在の状況は大流行が本格化する直前と類似点が多い」とし「1日平均500人あまりの感染者が発生している今、流行が再び拡大すれば、短期間に1日1000人以上の流行へと発展する恐れがある」との懸念を示した。クォン次長は「政府は国民の皆さまに、4月の1カ月間、次の3つを必ず守ってくださるよう訴える」とし、1つ目としてマスク着用、手洗い、周期的な換気、有症状時の検査などの基本的な防疫守則を守ることを求めた。
続いてクォン次長は「最近、多くの患者が発生している遊興店舗、カラオケボックス、訪問販売業、屋内体育施設、教会などの管理者と利用者にもお願い申し上げる」とし「明日(5日)からは一週間の啓発期間が終わり、基本防疫守則が本格的に義務化される。大衆施設の管理者や利用者は、すべての人の安全と日常を回復するために、防疫守則を徹底して守ってほしい」と強調した。食堂やカフェなどを訪問する際に立入名簿を作成しないなどの基本防疫守則違反があれば、直ちに過料が科される。
またクォン次長は「2つ目の要請事項は、不要不急の会合は取り消し、会う人数も減らしてほしいということ」とし「多くの会合に参加し、様々な人が集まって食事や飲酒をするためにマスクを外せば、感染確率は飛躍的に高まる」と説明した。また「予防接種の対象者には、積極的な接種への参加をお願いしたい」とし「本人の安全と、我々の家族や隣人のために、予防接種を積極的に受けてほしい。家族に予防接種の対象者がいる場合は、積極的に勧めていただくことをお願いする」と語った。