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慰安婦被害者遺族ら「ラムザイヤー『慰安婦』論文の撤回と歴史歪曲処罰法の制定を」

登録:2021-03-03 05:50 修正:2021-03-03 07:55
「『日本軍性奴隷被害者』に名称改めるべき」
日本軍性奴隷被害者遺族会などが今月2日、京畿道議会の平和の少女像前で、ハーバード大学ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授の論文の撤回などを求める記者会見を行っている=ホン・ヨンドク記者//ハンギョレ新聞社

 「生まれ変わったら、大韓民国を守る軍人になりたい」

 慶尚南道宜寧(ウィリョン)出身の故キム・スンドク(1921~2004)さんは、日本工場で働く女工を募集するという話にだまされて中国上海に行き、日本軍慰安婦として惨めな生活を強いられた。キムさんの息子であるヤン・ハンソク「日本軍性奴隷被害者遺族会」(遺族会)会長は「日本軍性奴隷被害者だった母は、よほど無念だったのか、いつも軍人になって国を守りたいと言っていた」と話した。

 遺族会と遺族らは2日、チョン・デウン京畿道議会議員とともに京畿道議会少女像前で記者会見を開き、ハーバード大学ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授の論文の撤回と歴史歪曲・妄言処罰法の制定を求めた。

 1991年、金学順(キム・ハクスン)さんの最初の告白の翌年、母親から慰安婦被害者という話を初めて聞いたというヤン会長は、「母の話を聞いて、家族全員が涙を流した。(告白後「ナヌムの家」に入所し、)また一緒に暮らそうと説得したが、『日本の謝罪を受ける前には家には戻れない』として、日本軍性奴隷被害を国内外に知らせる活動を続けたが、謝罪も受けられないまま、2004年に亡くなった」と語った。

 2013年に亡くなったイ・ヨンニョさんの息子、ソ・ビョンファ遺族会副会長は「日本は、被害者らが亡くなったら、日本軍性奴隷被害者問題は解決すると思っているようだが、これからは遺族らが証言者になる」とし、「被害者問題を解決するためにも、加害者中心の『日本軍慰安婦被害者』という用語の代わりに、日本軍の加害事実を正確に示す『日本軍性奴隷被害者』への用語の変更を求める」と話した。

 「日本軍性奴隷被害者研究所」のアン・シングォン所長は「日本軍性奴隷被害者たちを売春婦と規定したラムザイヤー教授の論文が議論になっていることを受け、韓国国内でも被害者たちを嘲弄する妄言が相次いでいるが、これを表現の自由だと言って黙過することは歴史の傍観者になること」だとし、「国会は歴史の歪曲を防ぐためにも特別法を制定し、被害者の尊厳を守ってほしい」と話した。

 国内で確認された日本軍慰安婦被害者は約240人で、このうち現在15人がcしている。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/985047.html韓国語原文入力:2021-03 02:34
訳H.J

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