「現在のミャンマーは1980年5月光州(クァンジュ)で、ミャンマー民衆は光州の兄弟だ。1980年の光州は孤立したが、我々はミャンマーの民衆を決して孤独にしない」
軍部クーデターに抵抗するミャンマー国民に向かって5・18団体と光州市民団体が連帯の声をあげた。光州市民社会はミャンマーのクーデターを糾弾する一方、直接ミャンマーの国民を助ける方法を模索している。
光州市民団体協議会(以下協議会)は15日、声明を出し「光州市民は軍部クーデターに対抗したミャンマー民衆の偉大な抵抗に連帯と支持を送る」とし、「ミャンマー軍部は“選挙不正疑惑”を口実にクーデターを起こしたが、いかなる証拠も示していない」と述べた。
5・18記念財団など5・18団体もミャンマー国民との連帯に乗り出した。5・18記念財団は1日、クーデター糾弾声明を発表したのに続き、13日には光州西区の総合バスターミナル前で光州在住ミャンマー人たちと「ミャンマーのクーデター反対要求」集会を開いた。5・18記念財団はアウンサンスーチー国家顧問と1988年ミャンマー民主化運動を率いたミンコーナイン氏にそれぞれ2004年と2009年光州人権賞を授与した。アウンサンスーチー氏の場合、ロヒンギャ族迫害に背を向けたとして、2018年に賞を取り消したが、5・18記念財団は引き続きミャンマーの民主化活動家たちと交流を続けている。5・18記念財団のユ・インレ国際連帯部長は「5・18団体とミャンマー社会は深いかかわりがある。遠くからでも力になりたいと思い、連帯している」と述べた。
「8888抗争」と呼ばれる1988年ミャンマー民主化運動犠牲者の遺族会「88民主母の会」と2000年代初めから交流してきた「5月母の家」も近いうちに理事会を開き、後援金募金などミャンマー国民を支援する案を模索する方針だ。5月母の家のイ・ミョンジャ館長は「5・18当時、多くの外国人の協力で光州の状況を世界に知らせることができた。今度は私たちがミャンマーを助けなければならない」と述べた。
韓国在住のミャンマー人たちは、韓国社会の支持が大きな力になると語っている。駐韓ミャンマー労働者福祉センターのソモトゥ運営委員長(45)は、「ミャンマーでは公務員たちが軍部に対抗してストを行い、全面的な闘争に乗り出した。闘争で民主化を成し遂げた韓国国民が支持を送ってくれれば大きな力になるだろう」と述べた。
ミャンマー軍部は、昨年11月に行われた総選挙に不正があったとして、今月1日にクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問を拘禁し、政権を握った。軍部反対デモに参加した20代女性が警察の発砲で13日に死亡したことで、市民の反発が激しくなっている。