韓国初の新型コロナワクチン予防接種が、26日から療養病院・施設にいる患者と職員を対象に始まる。アストラゼネカのワクチンが初の接種に使われ、ファイザーのワクチンは2月末または3月初めに最初の物量が入ってくる予定だ。
9日、疾病管理庁は「今月25日から保健所などの接種機関にアストラゼネカのワクチンが配送され、26日から順次接種が始まる予定」と明らかにした。韓国国内初の予防接種は、「療養病院と療養施設の入所者・従事者を対象に」実施されることになる。
これに先立って食品医薬品安全処は10日、最終点検委員会を開き、アストラゼネカのワクチンの許可について決める。許可が決定されれば、24日から75万人分が順次供給される。これは、政府がアストラゼネカと供給契約を結んだ1千万人分の一部で、SKバイオサイエンスが慶尚北道安東(アンドン)工場でライセンス生産する物量だ。ただし、効能について論議が起きている満65歳以上の高齢層への接種について、疾病管理庁は「今後新型コロナ専門家諮問委員団の検討および予防接種専門委員会の審議により決める予定」と明らかにした。
COVAXファシリティ(世界ワクチン共同購入連合体)を通じたファイザーのワクチンの初回物量(6万人分)は、当初の計画より供給時期が遅れている。これに関してチョン・セギュン首相は、この日開かれた新型コロナワクチン・治療剤状況点検会議で「2月末または3月初めに国内に導入されると予想する」と話した。
疾病管理庁の「新型コロナ予防接種施行計画」によれば、第1四半期には療養病院および療養施設入所者など約77万6900人に対する接種が始まる。療養病院は病院内で接種し、療養施設は委託医療機関または医療スタッフの訪問によって接種することになる。アストラゼネのカワクチンは、冷蔵(2~8度)での保管・流通が可能なため、別途の接種システムを備える必要がない。