ソウル、京畿道など首都圏でクリスマス前日から「5人以上の集合禁止行政命令」が下される見通しだ。これに先立ち、政府は社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)をレベル3に引き上げる場合、当初設定した「10人以上の集合禁止」より強化した「5人以上の集合禁止」を検討したことはあるが、実際に措置が取られるのは今回が初めて。
20日、ソウル市と京畿道の高位関係者らの話を総合すると、ソウル市と京畿道は25日のクリスマス前に5人以上の私的な集まりなどを禁止する行政命令を発動することで意見をまとめた。クリスマスの連休と年末年始を迎え、市民の集まりが爆発的に増加することを防ぐため、24日午前0時から首都圏で「室内外を問わず5人以上の私的な集まりを禁止する行政命令」を下すことを提案している。あるソウル市の関係者は「レベル3のソーシャル・ディスタンシングは最後の手段であるため、政府はそのカードを使うことに悩んでいる」とし、「こうした状況でソウル、京畿、仁川では、市民の移動量が増えるクリスマス前に『一緒にもう少しだけ我慢しよう』という次元で行政命令を通じて5人以上の私的な集まりを禁止する措置を取る必要があるということに共感した」と述べた。これに先立ち、中央事故収拾本部のソン・ヨンネ戦略企画班長は16日の定例ブリーフィングで、「(レベル3に引き上げる場合)専門家の間で集合禁止も10人以上から5人程度に人数を下げる必要があるという意見が出ている」と話している。
今回の議論は、京畿道のイ・ジェミョン知事がソウル市と仁川市に提案したのが発端となった。イ知事は17日、自分のフェイスブックに「5人以上の集合禁止を強く勧告し、行政命令発動について意見を聞きたい」と書き、道民の意見を求めた。イ知事は「首都圏は単一生活圏であるため、ソウル、仁川と同時に5人以上の集まりを禁止しなければ効果が制限されるので、京畿道だけのレベル引き上げは容易ではなく、京畿道だけの自主的な引き上げは望ましくないというのが政府の方針でもある」と書いた。京畿道の立場は確固としているという。京畿道関係者は「あちこちに無症候の感染者が広がっている状況だが、レベル3の基準である10人以上の私的な集まりの禁止だけでは拡散傾向を阻止するのは難しい」とし「首都圏の住民の生活に及ぼす影響は大きいが、非常事態であることを考慮すればより強力な措置が必要だ」と強調した。
「5人以上の(私的な集まり)集合禁止」はレベル3の「10人以上の集合禁止」よりもっと高い水準だ。しかし、店を閉めるという措置は今回の議論に含まれない。年末年始の防疫強化と自営業者の被害の最小化を共に考慮したものとみられる。
ソウル市と京畿道は21日、具体的な実行計画を確定し次第、直ちに5人以上の集合禁止命令を発表するという。ソウル市関係者は「どのような性格の集まりをどう禁止すべきか、深く検討している」とし「中央災害安全対策本部も5人以上の集合禁止に否定的ではない」と述べた。
ただし、仁川市はソウル市・京畿道とは異なり、多少慎重な立場を示している。仁川市の関係者は「仁川もこの日新規感染者が88人で過去最多を記録するほど増えている。しかし、自営業者など地域経済の被害が莫大だと予想しているだけに、綿密な検討が必要だ」と述べた。