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文大統領「植民地経営した国々とは異なり、我々は正々堂々と競争して貿易育てた」

登録:2020-12-09 10:18 修正:2020-12-09 12:22
貿易の日記念式で演説
文在寅大統領が今月8日午前、ソウル江南区のCOEXで開かれた「第57回貿易の日記念式」に出席している。右はキム・ヨンジュ貿易協会長/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8日、貿易の日を迎え「輸出中小企業とスタートアップ企業を毎年1万社ずつ発掘し、デジタル貿易を通じて世界市場に進出できるよう積極的支援する」と述べた。

 文大統領は、ソウルCOEXで開かれた貿易の日記念式で「グローバル電子商取引市場は新型コロナを経て爆発的に成長している」とし、このように述べた。文大統領は「オンライン輸出は取引費用が少なく、進入にあたっての壁も低い。グローバル市場に進出する中小企業にとって新しい機械の窓となるだろう」とし、「政府は貿易金融から通関、法律相談に至るまで輸出支援システムをデジタル貿易時代にあわせて全面的に改編する」と述べた。文大統領は就任後、毎年貿易の日記念式に出席している。

 文大統領は同日、世界経済の変化に対応すると語った。文大統領は「保護貿易の風も強くなる。気候変動への対応に向けた国際貿易秩序の再編議論が本格化し、非対面社会への転換が加速化されたことによって、デジタル貿易の時代も早く到来するだろう」と述べた。さらに、文大統領は市場の多角化を図るため、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)を皮切りにインドネシア、イスラエルと自由貿易協定(FTA)を完了すると明らかにした。環太平洋パートナーシップに関する包括的及び進歩的な協定(CPTPP)への参加も引き続き検討すると述べた。

 文大統領は「国際貿易環境が急変しているが、私たちは『人を利する貿易』を通じて貿易相手国と互恵的に協力していく」と付け加えた。昨年、日本が韓国を相手に突然輸出規制に出たことに向けて言及したものとみられる。文大統領は「かつて植民地を経営し市場を広げた国々とは異なり、我々は後発国だったが自由貿易の枠組みで正々堂々と競争し、世界で最も急速に貿易を成長させた」と強調した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/973233.html韓国語原文入力:2020-12-08 11:16
訳C.M

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