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テレグラム「博士ルーム」チョ・ジュビン被告、共犯の裁判で証人出廷「反省すべき」

登録:2020-11-26 10:24 修正:2020-11-26 12:07
24日、共犯者のカン被告の裁判に証人として出廷
メッセージアプリのテレグラムに「博士ルーム」を開き、未成年者を含む女性を対象に性搾取犯罪を犯したチョ・ジュビン(24)が今年3月、検察に移送されている/聯合ニュース

 26日に一審判決を控えたテレグラム「博士ルーム」運営者(性搾取物流布および強制わいせつ、強姦容疑等で起訴)のチョ・ジュビン被告が、24日に共犯のカン・フン氏(ハンドルネーム「ブタ」)の裁判に証人として出廷した。カン被告はチョ被告の中心的な共犯とされた人物だ。カン被告がチョ被告の指示を受けて性搾取物を作成・拡散させ、仮想通貨で受け取った犯罪収益金の両替業務を代行する見返りとして、チョ被告から手数料名目の金を受け取っていたというのが検察の捜査結果だ。チョ被告はカン被告にテレグラムのグループチャットルームの管理を任せた。カン被告が昨年11月、強制わいせつ罪などの他の犯行で逮捕され、L氏(ハンドルネーム「太平洋」)に代わりにグループルームの管理を任せるまで、チョ被告はカン被告を側近として遇していた。

 そのようなカン被告に対し、チョ被告は過ちを認めて反省するよう厳しく忠告した。チョ被告は「ブタ(カン被告)に押し付ける責任もないし、負う責任もない」とし「互いに好きで(犯行を)したこと」と主張した。カン被告の弁護人は、カン被告が性搾取物を見るためにチョ被告に自分の身体の重要部分を撮影し写真を送ったところ脅迫され、犯罪に加担することになったと主張したが、チョ被告は「(虚偽の)シナリオだ」と一蹴した。カン被告から先に「知人陵辱(知人の写真を裸の写真と合成し、わいせつ物にして流布するデジタル性犯罪)を手伝ってほしい」と連絡し、(カン被告が)学生だったため金が足りず自発的にテレグラムグループの運営を手伝ったと反論した。チョ被告は「正直に話して反省するのが正しい」とし「自分も犯罪者として考えてみたが、一度嘘をついたらきりがない」と語った。さらに「追及する(カン被告側の)弁護士も知っているだろうし、無意味に思えるから正直に話したほうがいい」と諭すような発言もした。

 カン被告側の弁護人が、有料会員が送った仮想通貨を両替してチョ被告に渡したことは事実だが、性搾取物を売って得た犯罪収益金だとは知らなかったと集中的に追及したが、チョ被告は「映像(性搾取物)が流布すること自体も悪いことだというのを知っているのではないか」と言い、「無意味なことだから認めるべき時だと思う」と非難した。公職選挙法違反の疑いで裁判を受けていたユン・ジャンヒョン前光州(クァンジュ)市長に「裁判で有利な結果が得られるようにする」と言ってだまし、約1000万ウォン(約93万円)をだまし取った疑い(詐欺)に関して、被害額が食い違うとチョ被告は「カン君が供述を覆したので、供述の信憑性は自分の方が高い」とし「もう否認する必要はないと思う」とむしろ大口をたたいた。チョ被告の態度は、開き直りだという気がするほど堂々としていた。

 19日のチョ被告の結審公判で検察が無期懲役を求刑したところ、「被害者の方々に申し訳ないとしか言う言葉がない」と述べたチョ被告は、共犯の裁判でも「反省モード」を維持した。しかし、共犯に責任を押し付けようとするような態度は真実性が感じられなかった。彼の反省は果たして本心だろうか。

チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/971539.html韓国語原文入力:2020-11-26 07:48
訳C.M

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