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韓国法相「不都合な真実、引き続き明らかに」…検察総長は地方で内部固め

登録:2020-11-01 23:29 修正:2020-11-02 08:09
チュ長官「これほどとは思わなかった」 
集団反発にも検事たちへの批判続ける 
ユン総長、検事教育など内部結束狙った動き
チュ・ミエ法務部長官が先月29日、国会本会議で共に民主党のチョン・ジョンスン議員逮捕同意案の説明のため壇上に向かっている/聯合ニュース

 チュ・ミエ法務部長官が検事たちの“集団反発”にもかかわらず、自分を批判した一般の検事を繰り返し批判し、「不都合な真実は引き続き明らかにしなければならない」と述べた。内部批判に対し、チュ長官が“(検事個人に狙いを定め)ピンポイント”で対応したことで表面化した検事たちとの軋轢に、解決の兆しが見えない。

 チュ長官は先月31日、フェイスブックに時事評論家キム・ヨンミン氏の文章をシェアし、「『不都合な真実』は引き続き明らかにしなければならない。背を向けずに直視するまで。私もこれほどとは思わなかった」と書いた。チュ長官が共有したキム氏の文章は、カン・ジング「京郷新聞」記者のフェイスブックへの書き込みを引用している。カン記者は同書き込みで、検事を脅迫した容疑で緊急逮捕された被疑者に対し、接見まで禁止して過酷な取り調べを行ったことについて「イ・ファヌ検事が『上層部の指示があった』と打ち明けた」と書いた。

 チュ長官の今回の発言は、検事たちが大量のコメントを寄せることで彼女への反発を続けている中、初めて示された反応だ。これに先立ち、チュ長官は検察内部ネットワークで「その目的と意図を露わにして、人事権や指揮権、監察権が乱発されている」と自信を批判したイ検事に対し、「このようにカミングアウトしてくれるなら、解決策は(検察)改革しかない」と厳しい反応を示した。“過酷な取り調べ”が検察上層部の指示によるものなら、彼らに責任を問うべきだが、チュ長官が検察上層部ではなく、自分を批判した検事個人を狙ったことで、検事たちの反発が広がった。チュ長官はその部分に対する釈明もしなかった。地方検察庁の次長検事は「多くの検事が立ち上がったが、その次の段階については内部的にも漠然とした状態だ」としながらも、「チュ長官が『検事個人を狙ったわけではない』という意思さえ表明していれば、状況は変わっただろう」と述べた。

 一方、先月の国政監査の後、意見表明を控えているユン検察総長は、先週の大田(テジョン)高等検察庁・地検訪問に続き、今月3日には法務研修院を訪問して、新たに部長検事に昇進した約30人を対象に講義を行い、食事を共にする計画だ。最高検察庁は「以前から教育課程に含まれており、すでに確定した日程」だとし、意味づけを警戒したが、検察内外ではユン総長が内部結束に向けたメッセージを出すかどうかに関心が集まっている。

イム・ジェウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/968106.html韓国語原文入力:2020-11-01 19:39
訳H.J

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