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カン外交部長官、在外公館で相次ぐ性的不正事件に「リーダーシップに限界感じる」

登録:2020-10-27 06:21 修正:2020-10-27 07:52
26日、外交部国政監査で苦しい胸の内語る 
「リーダーシップが限界だと国民と大統領が 
判断すれば、相応の決定が下されるだろう」
カン・ギョンファ外交部長官が今月26日、国会外交統一委員会の国政監査で議員らの質問を書き取っている//ハンギョレ新聞社

 在外韓国公館で相次ぐ性関連事件と関連し、カン・ギョンファ外交部長官が「リーダーシップの限界を感じている」と苦しい胸の内を語った。

 カン長官は26日、国会外交統一委員会の国政監査で「公館職員による性的関連の不正事件が相次いでいるが、長官が責任を取る意向があるのか」というイ・テギュ国民の党議員の質問に対し、「性的不正問題、綱紀の緩みと関連し、国会に来るたびに追及されており、様々な事件・事故が絶えず起きていることについて、長官として何らかの限界、リーダーシップの限界を感じている」と答弁した。カン長官はさらに「今、私のリーダーシップが限界に達したと国民が判断し、大統領も同様の判断をした場合は、それ相応の決定が下されると思っている」と述べた。

 しかし、今のように外交部内の性関連不正事件が報告され、公開されている現状そのものについては肯定的な見解を示した。カン長官は「見方を替えれば、これまで数十年間閉鎖的な男性中心の組織から、外交部が生まれ変わる転換期ではないかと思う。韓国社会の、職員たちの権利意識が高まり、その権利意識からみて不当だという告発を安全かつ自由にできるシステムを外交部が整えているため、以前はどこにも訴えることができなかった行動についても、今は告発し、調査もできる状況になった」と述べた。

 カン長官は午後に再開された国政監査でも「公館内の閉鎖的な構造や序列と外交官試験を重視するなどの問題点が、長官就任後も変わっていない」というチョン・ヘチョル共に民主党議員の指摘に対し、「私も非常に残念であり、国民に申し訳なく思っている。長い間定着してきた組織文化が一朝一夕に変わるとは思わないが、革新と刷新に向けた努力は絶えず行われている」と述べた。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/967283.html韓国語原文入力:2020-10-26 17:16
訳H.J

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