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韓国防疫当局、中秋節の連休の移動自粛求める…「無症状・潜伏感染は統制不可能」

登録:2020-09-07 00:59 修正:2020-09-07 07:51
第2次流行の危機 
「5月と8月の連休が全国的な感染拡大を招いた 
中秋節を控えて防疫管理を強化すべき」 
帰省の自粛とオンライン墓参りを呼び掛ける
新型コロナウイルス感染症の集団感染が発生した光州北区ソンリム・バプテスト教会で今月6日、信者たちが自宅隔離の解除を控えてPCR検査を受けている=光州/聯合ニュース

 韓国政府が秋夕(中秋節)の連休期間中に帰省や親戚訪問の自粛とオンライン墓参りを呼び掛けた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者が4日連続で100人台にとどまるなど、急激な感染拡大は止まったが、「3週間後の秋夕まで無症状・潜伏感染を完全に統制することは不可能」という判断による措置だ。

 中央災害安全対策本部(中対本)は6日の定例ブリーフィングで、「5月と8月の連休期間以降、COVID-19が全国に広がった点や、まだ現在の感染拡大傾向が確実に安定していない点などを考慮し、秋夕に際して防疫管理を強化する必要があると判断した」とし、9月30日~10月4日の秋夕連休期間の防疫対策を発表した。中対本のソン・ヨンレ戦略企画班長は「今年の秋夕にはなるべく帰省と親戚訪問を控えるよう要請する」と述べた。彼は「COVID-19新規患者の発生は減少しているが、まだ日常生活と密接な施設などで集団感染が発生しており、感染経路不明の患者も多く、秋夕まで完全に統制することは不可能だ」と説明した。

 実際、この日の中央防疫対策本部(防対本)の集計によると、全国いたるところで散発的集団感染が発生した影響を受け、6日0時現在のCOVID-19の新規感染者は167人で、4日連続で100人台を記録した。ここ2週間(8月24日~9月6日)の感染経路不明の患者の割合は21.5%だ。集団感染も相次ぎ、ソウル江東区(カンドング)の携帯電話向けテレマーケティング会社では同日までにさらに15人の感染が確認された。仁川(インチョン)では生後2カ月の乳児を含む一家がCOVID-19検査で確定判定を受けた。

 中対本は、秋夕の連休期間中の墓参りや墓の草刈りも自粛するよう要請した。できるだけ墓参りは保健福祉部の「eハヌル葬儀情報システム」が21日から提供するオンライン墓参りサービスを、墓の草刈りは山林組合や農協などが提供する草刈り代行サービスを利用してほしいと呼び掛けた。納骨堂など室内奉安施設を訪問する場合は、秋夕前後の9月第3週~10月第3週には事前予約が必要で、同期間中には祭礼室や遺族休憩室が閉鎖され、室内での飲食が禁止される。高齢者療養施設と医療機関は秋夕期間中、原則的に面会を自粛し、やむを得ない場合のみ、事前予約した人に限り透明の遮断幕が設置された空間で非接触面会が認められる。鉄道乗車券は事前予約で窓側だけを販売するなど、全体販売の割合を50%に下げる。韓国政府は秋夕期間中、クラブや接待を伴う飲食店など、危険施設の運営中止などが含まれたレベル2の社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)に準じた防疫措置を検討する計画だ。防疫当局は連休前に1日の新規感染者数が50人を下回る場合でも、同措置を維持する方針だと発表した。

 一方、浪人生は16日に予定されている大学修学能力試験(日本のセンター試験に当たる)9月の模擬試験を大型学習塾で受けられるようになる見通しだ。教育部の関係者は同日、「大型学習塾でも教室内に入る人数を50人に制限し、模擬試験の時だけ運営を認めるよう、防疫当局と協議を進めている」と明らかにした。レベル2のソーシャル・ディスタンシングの延長措置を受け、受講生300人以上の大型学習塾は20日まで集合禁止の対象となっている。

チェ・ウォンヒョン、ソ・ヘミ、パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/960983.html韓国語原文入力:2020-09-06 21:14
訳H.J

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