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韓国、首都圏の「準3段階の社会的距離措置」13日までさらに1週間延長

登録:2020-09-05 05:47 修正:2020-09-05 07:32
中央災害安全対策本部発表 
小中高校の遠隔授業、20日まで 
職業訓練機関も非対面授業へ
韓国政府が準3段階の社会的距離措置をさらに1週間延長し、首都圏のフランチャイズ型製菓・製パン店やアイスクリーム・かき氷店での飲食を禁止することに決めた今月4日午後、ソウル松坡区にあるフランチャイズ型製菓・製パン店付設のカフェの様子/聯合ニュース

 ソウルや京畿道、仁川市(インチョンシ)など首都圏の「準3段階(レベル3に準ずる)」社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)が、7日から13日まで1週間延長される。この期間中には防疫措置を拡大し、パリバゲットやトレジュールなどの製菓・製パン店、サーティワンアイスクリームなどアイスクリーム・かき氷専門店でも店内飲食が禁止され、持ち帰りと配達だけが可能になる。全国に適用するレベル2のソーシャル・ディスタンシングは、20日午前0時まで2週間延長される。

 中央災害安全対策本部(中対本)は4日、今月6日に終了する予定だった首都圏の「強化されたレベル2(準3段階)のソーシャル・ディスタンシング」と全国のレベル2のソーシャル・ディスタンシングをそれぞれ1週間と2週間延長すると発表した。中対本のパク・ヌンフ第1次長は同日の定例ブリーフィングで「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大規模感染拡大を遮断できるかどうかを決める重要な時期を迎えている」とし、「新規患者数が明らかに減少するまで、ソーシャル・ディスタンシングを延長する必要がある」と説明した。韓国国内のCOVID-19新規感染者が400人台から100人台に減るなど、減少傾向を示しているが、依然として首都圏で1日100人以上の新規感染者が発生しており、全国への感染拡大が続いている。

 ソーシャル・ディスタンシングの延長により、室内50人・屋外100人以上の集合禁止措置と、クラブやカラオケボックス、ビュッフェなど高危険施設12種および室内国公立施設の運営中止などの防疫守則は、全国的に20日午前0時まで維持される。首都圏の場合、一般飲食店などは夜9時以後の夜間時間帯に、フランチャイズ型カフェは営業時間中、持ち帰りと出前のみ認める制限措置が13日午前0時まで維持される。ファーストフード店にも一般飲食店と同じ措置が適用される。

 これに加えフランチャイズ型製菓製パン店とアイスクリーム・かき氷店もカフェと同じく、持ち帰りと配達だけが認められる。これは多くの人が長時間密集している特性がカフェに類似しているという意見を反映した結果だ。カフェに対するソーシャル・ディスタンシングが強化され、製菓・製パン店などに人々が集まったことも今回の措置に影響したものと見られる。昨年基準で首都圏のコーヒー・飲料専門店は約8800店で、製菓・製パン店及びアイスクリーム・かき氷専門店は約5千店だ。塾と類似した形で教育が行われる職業訓練機関にも集合禁止措置が適用され、非対面授業のみ認められる。現在、首都圏には職業能力開発訓練施設(281カ所)、生涯教育施設(111カ所)など計671カ所の職業訓練機関がある。

 首都圏の幼稚園と小中高校の全面遠隔授業は高校3年生を除いて20日まで適用される。ただ、高校に限り、密集度の3分の1以内で登校が可能だ。非首都圏では20日まで「幼稚園と小中学校は3分の1以内の登校、高校は3分の2以内の登校」原則がそのまま維持される。学習塾の場合も、全国300人以上の大手塾は20日まで、全ての対面授業が禁止され、首都圏地域の場合は10人以上の塾にも同措置が13日まで適用される。ただし、教育部は16日に予定された9月の模擬評価は塾でも試験を受けられるようにする方針だ。

パク・タヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/960846.html韓国語原文入力:2020-09-05 02:35
訳H.J

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