国連軍司令部は「停戦協定67周年記念行事を行う」として板門店(パンムンジョム)の「自由の家」の使用を統一部に要請したが、不許可となった。
統一部の当局者は21日、記者団に対し、「国連軍司令部による自由の家使用要請を不許可とした」と明らかにした。 同当局者は不許可の背景について「休戦協定記念式を統一部は阻止しておらず、阻止する権限もない」とし、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の防疫状況と南北関係を総合的に考慮したもの」と述べた。 また「当初予定されていた板門店見学再開の時期についても、似たような理由で延期している」と付け加えた。
これについて国連軍司令部はこの日、「統一部の決定に基づき、停戦協定記念行事は板門店内の別の場所で行うこととした」と述べた。 国連軍司令部は2013年以来、毎年7月27日に、朝鮮戦争を止めた停戦協定の記念式を自由の家で行ってきた。 しかし、今年は統一部が使用承認を拒否したため、会場を移さねばならない状況となった。
今回、国連軍司令部の自由の家の使用をめぐり、韓米間の微妙な神経戦が繰り広げられたことで、統一部周辺からは、米軍がこれまで国連軍司令部の権限を借りて、南北協力のための非武装地帯(DMZ)の通行を妨げるなど、南北関係に過度に介入してきたことに対する不満が反映されているのではないかという観測も出ている。