世界最大の性的搾取物のホームページ「ウェルカムトゥビデオ」の運営者ソン・ジョンウ氏(24)に対する韓国裁判所の軽い処罰を、全世界に告発する広告への募金が行われる。今月6日、ソン氏の米国引き渡しを許可しなかったソウル高等裁判所の決定に怒った人々の動きが国境をも越えようとしている。
20日、「KEDO OUTー児童性犯罪実態公論化チーム」(@Kedophile)のツイッターアカウントによると、彼らは米ニューヨークのタイムズスクエアに児童性的搾取物流布者の処罰の実態を伝える広告募金を進めている。法律諮問費用などを得るために行われた1回目の募金は、これに先立って15日、開始と共に2時間で終了した。
「KEDO OUT」は今後、クラウドファンディングサイトのタンブルバグ(Tumblbug)などを通じて更に募金を進め、広告を掲示する計画だ。彼らは「大韓民国は児童性犯罪の根絶どころか、児童性的搾取物を流布した者に自由を許している。(児童性犯罪問題に対する)全世界的な関心と連帯が必要だ」とし、広告掲示場所をニューヨークの真ん中に決めた理由を説明した。「KEDO」は韓国を意味するアルファベット「ケイ(K)」と「小児性愛者」を意味する「ペドフィル(pedophile)」の合成語だ。
ソン氏の米国引き渡し不許可の決定の余波は、国内外で続いている。裁判長のカン・ヨンス・ソウル高裁首席部長判事の最高裁判事候補資格剥奪を要求する大統領府国民請願には、約50万人が同意した。市民はソウル高裁に苦情を申し立てる「ファックス総攻勢」を展開するとともに、裁判所の犯罪者引渡し決定に対する不服手続きを新設する内容の「犯罪者引き渡し法一部改正案」に賛成意見を送る運動も展開している。国際請願ホームページの「チェンジ」(www.change.org)にも「韓国は小児性愛者を支持している。ソン氏を米国に引き渡せ」という内容の請願が掲載されている。この請願には20日午後3時現在、1万3890人余りが同意した。
ソン氏の犯行と軽い処罰の問題について指摘した請願人は、英語で作成したこの文で「裁判所が彼に懲役1年6カ月を宣告したのをすでに見ているのに、どうして(韓国でソン氏をきちんと処罰するという)裁判所の言葉を信じることができようか。ソン氏を米国に引き渡すことをあきらめたら、今後韓国で第2のソン氏が登場し、約30カ国のどこかでまた別の子どもたちが小児性愛者によって苦しむことになる」と警告した。