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児童性搾取サイト運営のS受刑者、米国に引き渡しか

登録:2020-04-21 01:38 修正:2020-04-21 07:15
裁判所、性犯罪者引き渡し拘束令状発行 
27日刑期満了…直ちに引き渡される模様
ソウル鍾路警察署前で先月25日、「博士」ことチョ・ジュビン容疑者らテレグラム性搾取犯罪者に対する厳しい処罰を求める市民たちがプラカードを掲げている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 裁判所は、世界最大の児童性搾取サイト「ウェルカム・トゥー・ビデオ」を運営していたS受刑者(24)に対し、犯罪者引き渡し拘束令状を交付した。

 ソウル高等裁判所は20日、ソウル高等検察庁が請求していたS受刑者の犯罪者引渡し拘束令状を交付した。法務部は昨年4月、米連邦司法省からS受刑者に対する犯罪者引渡し要請を受け、関連協議を進めてきた。法務部は「米国の引き渡し要請の対象となっている犯罪のうち、『国際マネーロンダリング』部分が国内裁判所の有罪判決と重複しないと判断し、16日にソウル高等検察庁に引き渡し審査請求命令を下した」と明らかにした。

 ソウル高検は今月末、S受刑者の引き渡し拘束令状を執行して身柄を確保した後、ソウル高裁に犯罪者引き渡し審査を請求する予定だ。S受刑者の引き渡しの可否はソウル高裁の審査を経た後、法務部長官が最終的に決定することになる。

 S受刑者は2015年6月から2018年3月まで、いわゆる「ダークウェブ」で世界最大の児童・青少年性搾取サイト「ウェルカム・トゥー・ビデオ」を運営していた。調査の結果、S受刑者は世界の4000人あまりの有料利用者に性的搾取映像を提供し、37万ドル(約4億ウォン)にのぼる仮想通貨を手にしたことが分かっている。この中には生後6カ月の乳児が登場する映像もあるという。

 韓国、米国、英国の政府は2017年からの国際捜査協力により、S受刑者を含め12カ国にいる利用者373人を逮捕した。S受刑者は昨年5月、控訴審で1年6カ月の実刑判決を受け、今月27日に刑期を終えて出所する予定だった。しかし、ソウル高裁が犯罪者引き渡し令状を発行したことで、S受刑者は出所できないまま、直ちに米国へ引き渡される可能性が高くなった。

イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/941234.html韓国語原文入力:2020-04-20 17:29
訳D.K

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