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宅配便の運転手などソウルで散発的に感染が拡大…8時間で24人確認

登録:2020-06-12 01:36 修正:2020-06-12 06:51
CJ大韓通運永登浦支社の職員が陽性 
IFC歯科の職員が陽性…子どもの学校にも通報 
11日午前10時から午後6時の間に24人が陽性
11日、ソウル永登浦区保健所に設けられた新型コロナ選別診療所を訪れた市民が検査を待っている//ハンギョレ新聞社

 CJ大韓通運の宅配便の運転手が11日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定判定を受けるなど、ソウル市内のCOVID-19確定感染者が散発的に増加している。ソウル市は、前日の10日午前0時に比べ、11日午前10時現在、確定感染者が21人増加したと発表したが、8時間後の午後6時現在では、さらに24人増えたと発表した。

 ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区役所は11日、CJ大韓通運宅配永登浦支社に勤める60代の男性がこの日、COVID-19確定判定を受けたと発表した。この男性は今月8日から9日まで勤務し、今月10日からは自宅隔離中だったと永登浦区役所は説明した。男性は今月7日に衿川区(クムチョング)に住む確定感染者と接触しているが、その確定感染者はソウル衿川区イエスビジョン聖潔教会の関係者と伝えられる。同教会関連の確定感染者は同宅配運転手を含めて6人となった。

 永登浦のもう一人の確定感染者(30代女性)は、ソウル汝矣島(ヨイド)のIFC内にある歯科医院に勤めていることが分かった。この女性は3~10日に同歯科医院で勤務し、仙遊島(ソニュド)駅から汝矣島駅まで地下鉄で通勤していた。永登浦区役所は「確定感染者と同居する家族2人が管内の小学校に在学中であったため、南部教育支援庁に関連事項を通知するとともに、受講中の塾にも案内した」と明らかにした。

 江南区(カンナムグ)ではミョンソン・ハウジング関連の感染者がさらに確認された。江南区は駅三洞(ヨクサムドン)に位置するミョンソン・ハウジングの全職員64人を検査した結果、前日に5人の感染が確認されたのに続き、この日も更に5人が確認され、確定感染者は計15人となったと発表した。江南区は「ミョンソン・ハウジングの冠岳区(クァナック)の確定感染者が、今月6日午後1時~5時に江南区管内の論ヒョン路(ノンヒョンノ)63ギル16『JCMスパ』を訪れていた」とし、「この時間帯に同スパを訪れた方は、症状がなくても検体検査を受けてほしい」と述べた。

 九老区(クログ)でもこの日、3人の感染者が確認されたが、このうち6歳の児童は、父親が軍事安保支援司令部関連で陽性判定を受けたため、前日に検体検査を行ったところ陽性が確認されたと、九老区は明らかにした。この6歳の児童は8日に九老区の幼稚園や塾に行っていたことが分かり、ともに授業を受けていた児童らを対象として検査が行われている。

 松坡区(ソンパグ)は、ロッテシネマ・ワールドタワー店で8日夜に行われた試写会に参加した観覧客の中から感染者が確認されたことから、関係者の検体検査を行っている。試写会には471人が参加していたことが分かっている。

 ソウル市は11日午前10時から午後6時の間に、確定感染者が24人増加したと11日夜に発表した。リッチウェイ関連の確定感染者が午後に16人増え、富川市(プチョンシ)のクーパン物流センター、ソウル陽川区(ヤンチョング)の卓球施設に関連する確定感染者も増えた。

ソン・ギョンファ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/948993.html韓国語原文入力:2020-06-11 19:29
訳D.K

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