「遅すぎました。懺悔します」
ミン・ガムニョン警察庁長官は9日、李韓烈(イ・ハニョル)烈士33周忌を迎え、李韓烈さんの母ペ・ウンシムさんに謝罪した。警察庁長官がイさんの遺族に直接会って謝罪をしたのは今回が初めて。
ミン庁長はこの日午後、ソウル西大門区(ソデムング)の延世大学新村(シンチョン)キャンパスで開かれたイ・ハニョル烈士33周忌追悼式に出席した。制服姿で追悼式を訪れたミン庁長は、イさんの母親のペ・ウンシムさんに近づき、「遅すぎました。私たちも懺悔します」と述べた。続けてミン長官は「私たちの罪深さは言葉では言い表せない。お母さまがこのように心を開いてくださったので、私たちが深く心に刻み、さらに省察してより良い警察となる所存」と話した。延世大学の学生だった李韓烈さんは、1987年6月9日の民主化デモで、警察が撃った催涙弾の直撃を頭に受けて死去し、6月抗争の導火線となった。
2017年にはイ・チョルソン前警察庁長官が、6月16日の警察改革委員会の発足式で、2015年の民衆総決起集会の際に警察の放水で死亡した農民の故ペク・ナムギさんの死について謝罪しつつ、パク・ジョンチョルさんと李韓烈さんにも言及して謝罪している。イ前長官は当時、「これまでの民主化の過程で警察によって死に至ったパク・ジョンチョルさん、李韓烈さんなどの犠牲者の方々と、特に2015年の民衆総決起集会のデモで亡くなった故ペク・ナムギさんと遺族の方々に深く哀悼の意を表し、心からお詫び申し上げる」と述べた。
李韓烈烈士追悼式は、社団法人李韓烈記念事業会の主催で毎年6月9日に開かれてきた。昨年からは延世大学の公式行事として行われている。