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小学生も「ろうそく集会・李韓烈・朴鍾哲」学ぶ

登録:2018-03-27 05:44 修正:2018-03-27 10:54
教育部、来年の小学校の社会教科書の現場検討版を公開 
「自由民主主義の発展」の内容増やし…12月に最終版出る
今月26日、教育部が公開した「小学校社会6-1教科書」検討版=教育部提供//ハンギョレ新聞社

 来年の小学校社会教科書に朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾などを求めた「ろうそく集会」が紹介される。1987年の民主化運動に参加して死亡した大学生朴鐘哲(パク・ジョンチョル)・李韓烈(イ・ハンヨル)烈士に関連する内容も、初等課程で初めて取り上げることにした。

 26日、教育部が公開した「2019年小学校6年生1学期の社会教科書の現場検討版の適用計画」によると、新しい教科書には「自由民主主義の発展と市民の参加」に関する内容が冒頭に配置される。市民たちが街に出て、厳しい政治・社会問題を平和的に解決した代表事例としてろうそく集会が紹介された。現場検討版は、ろうそく集会と関連し、「日常生活で民主主義を実践する正しい態度がなぜ必要でしょうか」、「市民の政治参加活動が、韓国社会の発展になぜ重要でしょうか」などを問いかけている。ソウル光化門(クァンファムン)広場一帯を埋め尽くしたろうそく市民たちの姿が写った写真も掲載された。

 現場検討版には、1987年6月民主抗争の前に行われた朴鍾哲(パク・ジョンチョル)氏拷問致死事件と、デモ鎮圧の警察の催涙弾に撃たれて死亡した李韓烈氏関連の内容が新たに加えられた。朴鍾哲氏に関しては「民主化運動に参加したという理由で、不法に警察に連行された大学生朴鐘哲が拷問を受けて死亡する事件が発生した」と記述された。李韓烈氏については「デモに参加した大学生の李韓烈が警察の打った催涙弾に当たって死亡する事件が発生した」と書かれた。

 さらに、新しい教科書では過去の民主化運動に関する教育の比重も増える見通しだ。現場検討版には1960年4・19革命(4月革命)関連の分量が従来の3ページから6ページに増え、1987年6月民主抗争も従来の1ページから3ページに増加した。新しい教科書は、このような民主化運動の過程で「市民の政治参加活動の拡大」が民主主義の発展の礎になったと評価した。以前の教科書では「自由民主主義のための国民の努力」などと記述された。一方、これまで4ページの分量で取り挙げられた5・16軍事政変関連の叙述は、1980年5・18(光州)民主化運動と一つの段落に統合され、分量が半分ほど減少した。

 現場検討版は新しい教科書を出すことに先立ち、学校現場などで変更される教科内容や分量を検討する目的で発行される本だ。教育部関係者は「学習資料としての有用性など現場適合性を検討し、今年12月に最終版を公開する予定」だとし、「多様な意見を集約し、レベルの高い社会教科書を完成させる」と話した。

ホン・ソクジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/837679.html韓国語原文入力:2018-03-26 21:21
訳H.J

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