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「イ・ジェヨンを救え」…試される元特捜検事たち

登録:2020-06-06 00:56 修正:2020-06-06 06:58
チェ・ジェギョンら元特捜検事の弁護団 
捜査審議委召集で勝負に出たが 
検察の拘束令状請求で「足元に火」
2012年、最高検察庁のチェ・ジェギョン中央捜査部長(当時)が出勤する様子//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子のイ・ジェヨン副会長に対する検察の捜査が正当かどうかを判断してほしいという要請に対し、検察が拘束令状の請求で応酬したことで、イ副会長の弁護団は直ちにイ副会長の拘束を防がねばならない状況となった。捜査審議委の召集要請によって時間を稼ぐとともに検察の機先を制しようとしたものの、検察の拘束令状請求で「足元に火」がついた。検察の特捜通で構成されたイ副会長の強力な弁護団が試されている。

 イ副会長を守るべき検察出身の弁護団の首長はチェ・ジェギョン弁護士だ。最高検察庁中央捜査部長、ソウル中央地検特捜第1部長などを歴任し、検事時代は代表的な特捜通と呼ばれた人物だ。2014年の仁川(インチョン)地検長時代、セモグループのユ・ビョンオン会長逮捕失敗の責任を取って辞職したチェ氏は、国政壟断事件が露見した2016年10月に朴槿恵(パク・クネ)大統領府の民情首席に抜擢されたが、わずか2カ月で辞任した。

 約3年間にわたり個人弁護士として活動してきたチェ弁護士は、今年3月にイ・ジョンワン弁護士の後継としてサムスン電子の法律顧問に就任し、再び世間の注目を集めることになった。チェ弁護士のサムスン顧問への起用は、イ弁護士の推挙によるものだ。2004年にサムスングループ法務室長に迎えられて「サムスンマン」となったイ弁護士は、2007年にイ・ゴンヒ(サムスン電子会長、イ・ジェヨン副会長の実父)一家秘密資金事件の責任を取ってサムスンを離れたが、国政壟断事件でイ副会長が拘束されると法律顧問に復帰し「イ・ジェヨン救済」に乗り出した。停止させていた弁護士資格も停止解除し、拘置所接見にも直接訪れたという。しかし健康悪化で辞任し、親しい後輩のチェ弁護士を自分の後任に推薦したのだ。サムスンの事情に詳しい関係者は「イ・ジョンワン弁護士はイ・ゴンヒ会長の家臣と言えるほど信任が厚く、イ副会長も同じ。チェ弁護士とイ副会長はそのような関係ではないため、チェ弁護士としては成果を見せなければならない状況」と述べた。

 チェ弁護士の他、キム・ギドン弁護士(元釜山(プサン)地検長)、イ・ドンニョル弁護士(元ソウル西部地検長)もイ・ジェヨン弁護団に合流し、検察捜査に備えている。彼らは皆、チェ弁護士とともにソウル中央地検特捜部、最高検察庁中央捜査部に勤務していた縁があり、ユン・ソクヨル検察総長とも近い。企画通だったキム・ヒグァン弁護士(元光州(クァンジュ)高等検察庁長)も早くから弁護団として活動しており、ソウル中央地検のイ・ソンユン地検長よりは検察の先輩だが、全州高校の同期だ。パク・ヨンス特別検事と近いチェ・ユンス弁護士もイ・ジェヨン弁護団の一人だ。チェ・ユンス弁護士は、朴槿恵政権の国家情報院第2次長時代、文化界のブラックリストを作成し、彼らを排除させた疑いで起訴され、一審で有罪(懲役8カ月および資格停止1年、執行猶予2年)を言い渡され、現在控訴審で係争中だ。

キム・テギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/948116.html韓国語原文入力:2020-06-0516:50
訳D.K

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