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イ・ヨンスさんの記者会見に、共に民主党「申し訳ない」「先に事実関係の確認を」

登録:2020-05-26 07:05 修正:2020-05-26 10:01
イ・ヨンスさんの会見に対する反応 
統合党TF初会議で「すべての疑惑を解明」
イ・ヘチャン共に民主党代表が今月25日午前、ソウル汝矣島の国会で開かれた最高委員会議で議事棒を叩いている//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさんが記者会見を開き、ユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者の挺身隊問題対策協議会(挺対協)活動を批判したことに対して、共に民主党は「申し訳ない」としながらも、「事実関係の確認が先だ」という原則的な立場を維持した。

 カン・フンシク共に民主党主席スポークスパーソンは25日午後、イさんの記者会見が終わった後、書面ブリーフィングを通じて「30年間『慰安婦』運動を共にしてきたイ・ヨンスさんが記者会見までして問題を提起したことだけでも、もどかしさと申し訳ない気持ちを禁じ得ない」と述べた。ユン当選者の進退については「検察の捜査が進められているだけに、捜査結果を見守ってから、今後の立場を決める」という立場を示した。カン首席スポークスパーソンは続いて、「イ・ヨンスさんが提起した問題については、正義記憶連帯(正義連)が積極的に解消していかなければならない。今回の問題で、慰安婦問題の大義と歴史が損なわれてはならない」と強調した。

 同日午前に開かれた民主党最高委員会議でも、イ・ヘチャン党代表は「ユン当選者と関連した疑惑についてはいちいち対応せず、全体の流れと脈絡に沿って判断すべきだ」という趣旨の発言をしたという。検察が正義連に対する強制捜査を皮切りに、会計疑惑に対する捜査を進めているだけに、党レベルで真相調査を推進し、決断を下す時期はすでに過ぎているという分析もある。これに先立ち、ユン当選者に向けて公開の釈明を要求したパク・ポムゲ民主党議員は同日、キリスト教放送(CBS)に出演し、「(検察の捜査が早く進められれば) 民主党が事実を究明し、本人の説明をきちんと聞く時間がないかもしれない」とし、「ユン・ミヒャン当選者がすでに被疑者になっており、広範囲な捜査対象になったため、原則に立ち戻り、ユン当選者にも防御する権利がある」と述べた。

 一方、国政調査を求めユン当選者への攻勢を強めてきた未来統合党は同日、「慰安婦女性の被害の真相究明に向けたタスクフォース(TF)」初会議を開いた。タスクフォースは、ユン当選者が活動した挺対協と正義連の会計疑惑などに対する真相を究明する方針だ。同会議に出席したチュ・ホヨン院内代表は、イさんの記者会見に言及し、「90歳を超える高齢で、あのようにもどかしさと怒りを打ち明けるためマイク握られたことを見ると、どんなにもどかしい思いをされたかが推察できる」とし、「検察の捜査が進められているが、政界で手をこまねいているのは道理ではないと思う。統合党は徹底的に被害者中心、被害者の立場ですべての疑惑を調査し、疑惑を究明する」と述べた。

ファン・クムビ、イ・ジュビン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/946432.html韓国語原文入力:2020-05-26 02:00
訳H.J

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