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ユン・ミヒャンの個人口座4口座に10件の募金…使った内訳をなぜ公開できないのか

登録:2020-05-20 06:21 修正:2020-05-20 07:55
慰安婦被害のハルモニ外国訪問、葬儀弔意金の募金・国外救援など 
資金が必要な時は個人口座で募金 
「ベトナム井戸」約150万円集めた後、約105万円渡す…45万円ほどの差 
公開の声が高まる…市民団体「個人募金の明瞭な解明を」
正義連の会計ミスや共に市民党比例代表当選者のユン・ミヒャン前正義連理事長の個人口座への寄付金募金などに対する問題提起が続いている19日午前、ソウル麻浦区の正義連事務所周辺の路上をある市民が傘をさして通りがかっている=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 共に市民党のユン・ミヒャン比例代表当選者が、正義記憶連帯(正義連)代表として活動した当時、いくつかの個人口座を通じて寄付金を集めた事実が次々と明らかになっている。当初、ユン氏は故キム・ボクトンさんの葬儀弔意金などを個人口座で集めたことについて「募金過程と執行に全く問題はない」と明らかにした。しかし、個人口座で募集した「ベトナム井戸掘削」後援金は募金額と執行額が一致しないとの疑惑まで提起され、ユン氏が取引の内訳を透明に公開しなければならないとの声が高まっている。

 19日、ハンギョレの取材を総合すると、ユン氏が正義連とその前身である挺身隊問題対策協議会(挺対協)を率いていた時期に後援金募集に使ったことが確認された口座は、現在まで4口座だ。ユン氏を始めとする関係者が多くのコミュニティやユン氏のフェイスブックなどを通じてこの口座で後援金を募集した事例は、計10件だ。ユン氏は日本軍「慰安婦」被害者のハルモニ(おばあさん)の外国訪問の経費や葬儀弔意金の募金、国外救援支援などの目的があるたびに募金の書き込みを載せた。

 2014年、ユン氏はキル・ウォノクさんの欧州訪問の経費を集めるとして、末尾が「402」の本人名義の口座を公開した。彼女は「米国の少女像除幕式の時、ツイッターのフォロワーの方々の暖かい心のおかげで、キム・ボクトンさんはビジネスクラスに座ってゆったりと行ってくることができたんです。欧州に行くキル・ウォノクさんも、ゆったりと行ってくることができたらいいですね」との書き込みを載せた。同年、フリージャーナリストである「メディア・モング」のツイッターにも「キル・ウォノクさんの欧州滞在経費」を集めるとして、ユン氏の口座番号を公開する書き込みが投稿された。末尾が「784」の口座だ。キル・ウォノクさんの欧州訪問経費をユン氏の2つの口座に分けて受け取ったのだ。2015年6月と9月にも、ユン氏は「784」口座でキル・ウォノクさんと故キム・ボクトンさんの外国訪問経費の募金を集めた。

 国外活動のために募金した一部の後援金の場合、オンライン上に公開された執行内訳と募金内訳がそれぞれ異なっており、波紋が広がっている。ユン氏は2014年4月、ブログを通じて「ベトナム参戦50年である今年、日本軍『慰安婦』被害者のハルモニが、ベトナムの子供たちに与える平和の贈り物として、韓国軍による民間人虐殺被害が大きかったビンディン省地域の学校に井戸を掘ってあげたいと言った」として後援金を募集した。末席が「978」である本人名義の口座を通じてだ。ユン氏は8カ月後の同年12月、自身のフェイスブックに「井戸掘削」費用として1200万ウォン(約105万円)をベトナム側に渡したと明らかにした。当時の募金額は約1700万ウォン(約150万円)と伝えられた。500万ウォン(約45万円)ほどの差額が発生したのだ。ただし、当時、ユン氏が整理した寄付内訳には、4回にわたりユン氏自身が380万ウォン(約33万円)を寄付した内訳もある。

 ユン氏が口座取引の内訳を透明に公開しなければ、この点は検察の捜査で明らかにされるしかない。公益法人監査を専門にするチェ・ホユン会計士(三和会計法人)は、「口座に残った金額を確認しなければならないが、本人に確認すること以外には方法がない」と述べた。市民団体のある実務者は「私たちの団体は寄付金の募集に関しては、初めから個人口座を使うことができないようにしている。団体ごとに条件は違うが、法人口座があるのに個人口座で募金した点は、明瞭に解明しなければならないだろう」と話した。ハンギョレは同日、ユン氏に口座取引の内訳などを公開してほしいと要請したが、返事を受けることはできなかった。

チョン・グァンジュン、ペ・ジヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/945632.html韓国語原文入力:2020-05-20 02:13
訳M.S

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