京畿道龍仁市(ヨンインシ)で見つかった感染者が訪問した梨泰院(イテウォン)のナイトクラブなど店舗5カ所に関連し、ソウル地域で感染者が11人が発生した。防疫当局は、店舗側が作成した名簿に記載された訪問者1500人余りを調査中だ。
ソウル市のパク・ウォンスン市長は8日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ブリーフィングで「梨泰院一帯のナイトクラブや飲み屋などに1日夜から2日未明にかけて立ち寄った京畿道龍仁市の66番目の新型コロナ感染者と関連して、京畿道で2人、ソウル市で11人が追加で陽性判定を受けた」と明らかにした。
さらにパク市長は「(新型コロナ事態が)収拾されていく過程で集団感染という厳重な状況が発生した」として「事態がさらに悪化すれば、大衆密集店舗は集合禁止命令のような行政命令を下すことも検討中」だと話した。
防疫当局が業者の作成した名簿を通じて把握した梨泰院のクラブの訪問者数は約1500人だ。だが、名簿がやや正確でなく、名簿にない追加接触者がさらにいる可能性も大きい。ソウル市は、龍山区(ヨンサング)と疾病管理本部と共に直ちに対応班を設け、防犯カメラ(CCTV)、カード伝票の調査を通じて追加接触者を把握する計画だ。
現在までに龍山区のクラブに関連した接触者など114人が自治区の選別診療所で調査を受け、97人が陰性、11人が陽性の判定を受けた。6人の検査結果はまだ出ていない。ソウル市は、名簿に記載された1500人余りに対して電話で状態を確認する一方、ソウル市、京畿道、仁川市地域の住民に安全案内携帯メールを送り、同店舗の訪問者が自発的に検査を受けるよう誘導する計画だ。
これに先立って、龍仁市の66番目の感染者は、安養市(アニャンシ)の23番目の感染者と1日午後11時頃、龍山区梨泰院洞のの飲み屋を訪れた。2日午前0時から午前4時まで、梨泰院洞のコンビニ、クラブ、飲み屋などを相次いで訪問した。
2人が訪問した性マイノリティ店舗の「特別取り締まり」が必要だとの指摘に関して、パク市長は「性マイノリティ店舗だからといって差別したり特別な措置は考慮していない」と明らかにした。
ソウル市での総感染者数は、新規感染者11人を含め合計648人に増えた。