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高3皮切りに13日から登校…小1・2年は20日

登録:2020-05-05 06:49 修正:2020-05-05 11:52
4日、教育部が登校日程を発表 
中3や小5・6は6月1日
ユ・ウンヘ社会副首相兼教育部長官//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大で2カ月以上閉まっていた校門が、13日から生徒に向けて開かれる。高校3年生が13日にまず登校し、20日から1週間おきに3回にわたって学年別登校が行われる予定だ。

 4日午後、ユ・ウンヘ社会副首相兼教育部長官は政府ソウル庁舎でブリーフィングを行い、「『生活の中での距離措置』施行後2週間が経過した5月20日から本格的な幼稚園と小中高校の登園・登校授業を始めることにした。ただし、高校3年生は進路と進学の緊急性を考慮し、5月13日から登校事業を優先的に始める」と発表した。学年別の登校日程によると、13日に高校3年生が「優先段階」として先に登校する。続いて20日(第1段階)には高2・中3・小1~2・園児が、27日(第2段階)には高1・中2・小3~4が、6月1日(第3段階)には中1と小5~6が登校することになる。

学年別の登校授業開始日=資料:教育部//ハンギョレ新聞社

 教育部は「防疫当局との協議や教育現場と保護者の意見などを踏まえて検討した結果」だと述べた。防疫当局は「5月の連休明けから少なくとも14日が過ぎた時期に本格的な登校授業を始めるのが適切だが、高校3年生の場合は、進路や進学準備などを考慮し、7日経過時点から登校授業が可能だ」という意見を示した。教員や保護者の意見聴取の結果、時期的には「生活防疫への転換後1週間~2週間」、方法としては「学校・学年別の段階的登校」の意見が多かったという。

 中学と高校は高学年が先だが、小学校は低学年が先だ。これについて教育部は「幼稚園と小1~2年生の場合、遠隔授業に適応しにくい点、保護者の協力程度による教育格差問題、共働き家庭の保育負担と共に相対的に活動範囲が狭く、親の保護が容易だという点を考慮した」と説明した。

 当初3月2日の予定だった全国の学校の始業式はCOVID-19事態で延期されており、事態の長期化を受けて4月9日からは学年別に段階的に登校せず家庭で授業を受ける方式のオンライン授業を実施してきた。韓国政府が6日から生活防疫体系への転換を発表したことを受け、教育当局も登校授業の開始日程を明らかにしたのだ。

 教育部は、地域別に感染症の推移や学校別の密集度など、学校ごとに環境が異なっていることを考慮し、登校の際の具体的な学事運営方法は各市・道教育庁と学校が自主的に決定するようにした。学年や学級別に時差登校をすることや、遠隔授業と登校授業を並行して運営、学級単位の午前クラスと午後クラスの運営、授業時間の弾力的運営など、学校別に多様な選択が可能だということだ。

 特別市・広域市を除く地域にある在校生60人以下の小規模小学校や中学校1463校は例外的に13日から登校を可能にした。生徒の密集度が低い代わりに、学童保育の需要が高く、すでにほぼ全校生徒が緊急学童保育教室などで学校にきているところが多かったためだ。特殊学校の場合、幼稚園や小中高の段階別登校の日程に従う一方、やはり市・道や学校の環境を総合的に考慮して自主的に決定できるようにした。

 チョン・ウンギョン中央防疫対策本部(防対本)本部長は同日、登校再開の決定について「4月20日頃から地域社会で発生した感染事例が1日10人未満と大幅に減少しており、地域社会の危険度は以前に比べてかなり低くなった状態」だと説明した。登校再開以降、学校で集団感染が出る可能性については「可能性は高くないものの、あるとみて備えている」と述べた。また「(小学校)低学年の場合、高学年または中高生より距離措置や衛生の心得の順守などで危険度の差がある」と付け加えた。

チェ・ウォンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/943556.html韓国語原文入力:2020-05-04 21:54
訳H.J

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