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韓国滞在歴ある人の入国禁止する国が13カ国に…モーリシャスの新婚夫婦ら、結局帰国

登録:2020-02-26 06:37 修正:2020-02-26 10:04
イスラエル、チャーター便で韓国人を帰国させる 
12カ国は隔離観察など入国手続きを強化 
米国、韓国旅行警報を最高レベルに格上げ 
韓国政府、各国大使館に「慎重な対応」を求める
イスラエルの入国禁止で早期帰国の途についた韓国人観光客らが今月25日午前、仁川国際空港の入国場から出ようとしている//ハンギョレ新聞社

 アフリカの島国のモーリシャスが空港に到着直後隔離させた韓国人新婚夫婦34人に対し、入国を禁止することにした。イスラエルで足止めされていた韓国人観光客約420人はイスラエル政府が提供するチャーター機に乗って韓国に帰ってきた。韓国滞在歴のある外国人の入国を制限する国は25カ国に増えた。

 25日、外交部などの説明を総合すると、モーリシャス政府は24日(現地時間)、自国の空港に足止めされていた韓国人新婚夫婦34人に対し、入国禁止の決定を下したと、韓国大使館に通知した。これによって23日午後、モーリシャスに到着して隔離されていた韓国人らは全員帰国の途についた。また、モーリシャス政府は韓国から出発したか、14日以内に韓国に滞在した外国人全員の入国を禁止することにした。

 イスラエル旅行中に足止めされていた韓国人観光客420人ほどは同日、イスラエル政府が提供したチャーター機2機に乗って、仁川空港に到着した。24日から韓国滞在歴のある外国人の入国を禁止しているイスラエル政府が費用を負担した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を恐れ、韓国人の“早期帰国”を急いだものとみられる。チャーター機第3便については「希望者が少なく、投入しないことにした」と外交部が明らかにした。

 国内で新型コロナウイルス感染症の患者が急増している中、韓国滞在歴のある外国人の入国を禁止したり、入国手続きを強化する国も25カ国に増えた。これまで韓国からの入国を禁止したのはイスラエルやバーレーン、香港、ヨルダン、キリバス、米国領サモア、モーリシャス、ナウル、イラク、ソロモン諸島、ツバル、ミクロネシア、クウェートなど13カ国及び地域だ。香港やモーリシャス、ソロモン諸島、クウェートなどが最近入国禁止措置を取った。韓国からの入国者を一定期間隔離したり、健康状態を観察するなど入国手続きを強化した国は、マカオやシンガポール、タイ、英国、台湾、ベトナムなど12カ国だ。

 米国の疾病統制予防センター(CDC)は韓国に対する旅行警報を最高レベルの3に格上げした。「新型コロナウイルス感染症による呼吸器疾患の発生が広範囲に広がっている」という理由で、「不要不急の旅行は控えるよう」勧告したのだ。韓国に対し、旅行警報3段階が適用されたのは初めてだ。外交部は米国人旅行者を対象に保健状況を案内するための措置として、韓国人の米国入国とは直接関係がないと説明した。日本政府も、大邱(テグ)や慶尚北道清道郡(チョンドグン)に対し、感染症の危険情報をレベル2に格上げし、自国民の訪問の自粛を勧告した。

 一方、キム・ゴン外交部次官補は同日、外交部庁舎で在韓外交団を対象に韓国政府の新型コロナウイルス感染症の防疫努力について説明した。キム次官補は「政府がどれほど積極的な予防措置と強化された防疫措置を取っているかについて説明した」とし、「事実に基づかない恐れから過度な措置を取らないよう要請するのが目標だった」と述べた。同日の説明会には、21カ国の大使を含め103カ国が参加した。

キム・ソヨン記者、東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/929816.html韓国語原文入力:2020-02-26 02:12
訳H.J

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