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国会乱入した太極旗部隊を迎えたファン韓国党代表、「すでに勝利したもの」

登録:2019-12-17 09:04 修正:2019-12-17 16:48
韓国党の公捜処法糾弾大会に 
支持者らが正門を突破して入りこみ騒動 

ムン・ヒサン議長「国会を蹂躙した」と嘆き 
韓国党、後になって「不祥事が起こり遺憾」
自由韓国党のファン・ギョアン代表が16日、ソウル汝矣島の国会で開かれた「公捜処法・選挙法強行採決阻止糾弾大会」の'参加者とともにデモを行っている。彼らは本庁への無断進入を試みたが、警察に阻まれ入口で集会を開いた//ハンギョレ新聞社

 自由韓国党が国会で主催した「公捜処(高位公職者犯罪捜査処)法・選挙法の強行採決阻止糾弾大会」に、太極旗と星条旗を掲げた党員と支持者数千人が押し寄せ、一時国会議事堂の出入り口が封鎖され、揉み合いが起きるなど大きな混乱と騒ぎが起こった。

 韓国党は16日午前11時、国会議事堂前の階段でファン・ギョアン代表とのシム・ジェチョル院内代表など党指導部が参加し、糾弾大会を開いた。韓国党議員らが集会開始前に国会事務処の身分証明書の確認などに抗議し、国会の正門が開かれ、支持者らは国会議事堂前に大挙集結した。ファン代表は糾弾大会で「国会に来られたときは阻まれて苦労したが、このように国会に入ってこられたということは、すでに勝利したもの」と言い、「命をかけて自由大韓民国を守らなければならない。我々が先頭に立つ。我々と共にしてほしい」と要請した。

自由韓国党が16日午前、国会議事堂の階段の前で主催した「公捜処法・選挙法強行採決阻止糾弾大会」に参加した保守団体のメンバーらが議事堂の中に入ろうとし、これを阻止する警察と衝突している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 参加者は「○○市太極旗守護」「救国連帯」「国守護高校連合」など保守団体の旗とともに、太極旗と星条旗を振った。党員以外でも、いわゆる“太極旗勢力”や保守キリスト教徒らが合流した。韓国キリスト教総連合会長を務めるチョン・グァンフン牧師は、これに先立ち自ら運営するYouTubeなどを通じて、16日に国会に集まってほしいと要請したことがある。参加者の中には「我が共和党党員」と名乗る人々もかなり多かった。我が共和党側は「個人レベルの参加はともかく、公式に参加してはいない」と一線を画した。

 支持者が集まり、特に国会議事堂前の正しい未来党や正義党、民主平和党が設置した座り込み場では激しいもみ合いが起き、集会参加者が正義党の党役員に暴行を加える場面もあった。行事の過程で、韓国党は「議事堂の中に入ってはならない」と、参加者に国会議事堂への進入を自制するよう求めたが、一部の参加者は韓国党の糾弾大会が終わった後、プラカードや太極旗、星条旗などを掲げて国会議事堂前の階段に駆け寄り、議事堂への進入を試みた。このため、国会事務処は議事堂の出入り口を封鎖した。民主党のソル・フン議員は、本庁で常任委員会会議を終えて出ようとしたところへ集会参加者が押し寄せて罵倒を浴びせ、眼鏡が落ちるなど暴行を受けた。ムン・ヒサン議長は、太極旗部隊が国会を“占拠”したことをめぐり、「今日、特定勢力の支持者が国会を蹂躙した」とし、「あり得ないことであり、あってはならないことが起きた。与野党の政治家は皆、今回の事態の深刻さに気づくべきだ」と嘆いた。

 この日は夕方まで座り込みが続き、韓国党内部でも苦言が出た。週末の場外集会はともかく、対話と交渉が行われるべき国会議事堂の前庭まで太極旗を持った支持者らが押し寄せ、建物まで取り囲む場面がどのように映るか、考えなければならないという指摘だった。韓国党は17~19日にも同じ集会を続ける計画だ。物理的衝突に対する批判が起こると、イ・マンヒ韓国党院内スポークスマンは「一部の参加者によって不祥事が発生したことを遺憾に思う」と論評を出した。

チャン・ナレ、イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/921065.html韓国語原文入力:2019-12-17 02:43
訳C.M

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