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文大統領、16日にビーガン代表と面会…北朝鮮核問題の解決の糸口つかめるか

登録:2019-12-16 06:10 修正:2019-12-16 08:07
訪韓したビーガン代表、殺到する質問に何も答えず 
板門店で朝米接触実現なるかに注目集まる 
防衛費分担金について言及するかどうかも関心事
米国務省北朝鮮政策特別代表のスティーブン・ビーガン副長官指名者が今月15日午後、仁川国際空港2ターミナルを通じて入国している//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が16日午前、大統領府本館でのスティーブ・ビーガン米国務省副長官指名者兼北朝鮮政策特別代表に会うと、大統領府が15日に発表した。ビーガン氏が特別代表に任命されて初訪韓した昨年9月11日に大統領府で会って以来、15カ月ぶりの面会だ。

 北朝鮮が平安北道鉄山郡東倉里(トンチャンリ)の衛星発射場で7日と13日に二回「重大な実験」を行ったことで、朝鮮半島の緊張が急激に高まる中、状況に変化をもたらす突破口を開けるかどうかに注目が集まっている。大統領府は、文大統領がビーガン特別代表と面会する背景について詳しく説明しておらず、「重大な実験」と関連して北朝鮮が14日に行った二回の発表・談話にも公式な反応を示さないなど、発言を控えた。

 ビーガン特別代表は15日午後、仁川(インチョン)空港から入国した。取材陣の相次ぐ質問に何も答えず、硬い表情で空港を後にした。彼は16日早朝からチョ・セヨン外交部1次官→イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長→文在寅大統領→キム・ヨンチョル統一部長官(非公開の昼食会)に会う。ビーガン特別代表の対北朝鮮発言は、イ・ドフン本部長との会談後に予定されている略式会見と、文大統領への表敬訪問後の大統領府発表でマスコミに公開されるものと予想される。

 大きな関心を集めている板門店(パンムンジョム)での朝米接触の可否は、最近の北朝鮮の態度からして可能性は高くないものと見られる。ただし、ビーガン特別代表の訪韓日程は板門店での朝米接触への扉を開いている。ビーガン特別代表が17日午後、東京に発つまで、16日のキム・ヨンチョル統一部長官との非公開昼食会を最後に、丸一日が残っている。16日にイ・ドフン本部長との晩餐会、17日午前に学界など朝鮮半島専門家らとの会合の日程が決まっているが、いつでもキャンセルできる。

 一方、第11次韓米防衛費分担特別協定(SMA)交渉の米国首席代表、ジェームズ・ディハート国務省補佐官が17~18日、チョン・ウンボ防衛費分担交渉大使と第5回会議を開くため、15日に訪韓した。ビーガン特別代表が文大統領を表敬訪問した際、防衛費分担金問題を持ち出すかどうかも関心事だ。

ノ・ジウォン、イ・ワン、イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/920909.html韓国語原文入力:2019-12-16 02:37
訳H.J

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