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5・18保安司文書に「暴徒が攻撃してきた場合は無差別射撃せよ」

登録:2019-12-05 22:37 修正:2019-12-06 00:12
チェ・ギョンファン代案新党スポークスマンが公開 
文書・資料2321件を入手 
新軍部の持続的な歪曲・操作も確認
チェ・ギョンファン代案新党議員が今月5日、国会政論館で5・18保安司文書目録を公開している//ハンギョレ新聞社

 1980年5・18光州(クァンジュ)民主化運動当時、戒厳軍が強硬鎮圧で市民の抵抗を誘導すると共に、真相を歪曲するため持続的に工作を展開してきた情況が、保安司令部の機密文書を通じて明らかになった。

 代案新党のチェ・ギョンファン首席スポークスマンは5日、国会政論館で記者会見を開き、「保安司が1980年から2005年まで作成し、保管してきた5・18関連文書と各種の資料2321件を入手した」とし、その主な内容を公開した。これに先立ち、代案新党は先月26日、保安司が1980年5月に情報活動などの目的で撮影及び収集した5・18記録写真集を公開した。今回公開された文書と資料には、当時保安司が自主的に収集した状況日誌や軍作戦日誌、金大中(キム・デジュン)元大統領をはじめとする主要人物の動静把握文書をはじめ、5・18直後の軍作戦状況全般と問題点を分析した「光州事態の分析」文書などが含まれている。

 チェ議員は「公開した資料によると、情報要員として民間人45人を活用し火炎放射器30台を使用した事実や、有事の際、航空資源を機動打撃隊で使用すべきという内容が確認される」とし、「特に、武装ヘリコプターの海南現地派遣や31師団長の名義の『暴徒が先制攻撃した場合は無差別射撃せよ』という指示なども確認できる」と述べた。

 新軍部が5・18を持続して歪曲・操作してきた事実も確認される。チェ議員は「1986年5月18日、光州で開かれる予定だったプロ野球試合の観客が5・18追悼祭に流れることを懸念し、試合場所を全州(チョンジュ)に移し、時間も一時間繰り上げて開かれるようにした」と明らかにした。チェ議員は「文書原本を分析すれば、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)大統領時代に行われた5・18関連の捏造の実態を把握する総合的な基礎資料になるだろう」と述べた。

 チェ議員は5・18関連の追加資料確保の重要性も強調した。チェ議員は「今回公開された文書を検証する過程で、専門家らは資料の一部が破棄・損失された可能性があると指摘した」とし、「集団発砲の命令者や(市民の殺害後)秘密裏に埋葬した疑惑、性的暴行事件など明らかにされなかった5・18の真相を究明できる追加の資料確保が急がれる」と述べた。彼は「国家記録院が2017年、大統領の指示事項として政府や関連機関699カ所に5・18関連資料の保有現況を要請したが、実際に資料を送ってきたのは約60カ所に過ぎない」として、大統領府と政界の積極的な関心を促した。

イ・ジヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/919805.html韓国語原文入力:2019-12-05 20:18
訳H.J

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