本文に移動

チョン国防長官「米国、GSOMIAの維持を韓日双方に強く求めた」

登録:2019-11-19 07:53 修正:2019-11-19 08:30
「日本からは満足できる答え聞けず…韓日は平行線辿る」 
「外交努力が非常に重要な時期なので、合同演習を延期」
今月17日、タイ・バンコクのアヴァニ・リバーサイドホテルで開かれた韓米日国防長官会談で、チョン・ギョンドゥ国防部長官がマーク・エスパー米国防長官、河野太郎日本防衛相と一緒に並んで立って写真を撮っている//ハンギョレ新聞社

 チョン・ギョンドゥ国防部長官は、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の維持を望む米国が、韓国と日本の双方に強い圧力を加えていると述べた。チョン長官は17日午後(現地時間)、ASEAN拡大国防長官会議(ADMM-Plus)が開かれたタイ・バンコクのアヴァニ・リバーサイドホテルで記者懇談会を開き、「GSOMIAが終了すると韓米関係に深刻な影響があるという見通しもあるが、米国はどのような反応を示しているか」という質問にこう答えた。

 チョン長官は「GSOMIAは韓米同盟の象徴性や戦略的価値が高く、米国側では実際にそう考えている」としたうえで、「(米国側は)日本側にも圧力をかけており、韓国にもGSOMIAを維持するよう求めている」と述べた。また、「米国としては、韓米日協力の維持が重要であるため、強く(圧力を)かけている」とし、「我々だけ(に圧力をかけているの)ではなく、日本にも強く(圧力を)かけている」と付け加えた。

 チョン長官は「米国側がこれまで日本にメッセージを送り続けてきたと聞いているし、マーク・エスパー米国防長官も(韓米日防衛相会談の)最後の段階で、韓国と日本いずれにも政府によく話して、GSOMIAが維持できるようにしてほしいという要請があった」と説明した。日本の河野太郎防衛相は会談が終わる頃、GSOMIAに対する日本の立場を説明しており、これに対してチョ長官が韓国政府の立場を明らかにしたことを受けて、エスパー長官が両長官に対してそのような要請をしたという。

 チョン長官は、「今回の韓日および韓米日国防長官会談で、日本側の立場に変化があったか」という質問に、「とにかく(河野防衛相から)満足できる答えは聞いていない」としたうえで、「(GSOMIA問題は)平行線をたどったと見て良い」と答えた。そして、「GSOMIAは国防部レベルで解決できる事案というよりは、両国政府レベルで解決すべき問題であるため、外交的にもかなり水面下の協議を多く行ってきたと聞いている」とし、「そのため、そのようなもの(外交協議)がうまく行くことを願っていると、私や河野防衛相も話した」と付け加えた。

 チョン長官は、「今後、高官級会談などで突破口が見つからなければ、GSOMIAは失効すると思うか」という質問に対しては、「そのような残念な出来事がないことを願っているが、現在の状況からはこれといった変化は見られない」としたうえで、「外交的に多くの努力を傾けており、結果を見守ってほしい」と答えた。

 今月中に予定された韓米合同空中演習の延期決定については「月曜日(18日)から韓米がそれぞれ演習をしながら必要な部分だけを合同で行う、調整された方式を適用しようとしていた」としたうえで、「北朝鮮で戦闘飛行術大会のようなものが行われたので、少し時期を延期するのが妥当だとして(延期決定)調整が行われた」と述べた。チョン長官は「北朝鮮が非核化軌道を離脱しないようにする外交的な努力が大変重要な時期であり、それを支援するのがよいという判断から延期を決定した」とし、「(15日、ソウルで開かれた)SCM(韓米安保協議)の際も、十分話し合った」と付け加えた。

 今年の残りの演習については、「規模を調整して行う演習は、今年ほとんど完了した」とし、「年末まで残っている訓練は非常に規模が小さいもので、外部にはあまり知られていない訓練だけが一部残っている状態だ」と説明した。そして、「そのような訓練については、年末まで特に問題はないと考えている」とし、「多くの合同演習は陸海空軍、海兵隊いずれもほぼ完了した」と述べた。チョン長官は「延期したものはいつでもまた再開できるという意味が込められたものと見るべきだ」とし、「米国側は米国のやり方で、我々は我々のやり方で(訓練)すれば大きな問題はないだろう」と述べた。

ユ・ガンムン先任記者、バンコク/聯合ニュース(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/917424.html韓国語原文入力:2019-11-18 16:56
訳H.J

関連記事