文在寅(ムン・ジェイン)大統領が3日午前、ASEAN+3(韓中日)首脳会議と東アジア首脳会議(EAS)に出席するため出国し、同日午後、タイに到着した。文大統領は同日夕方、タイの首都バンコクで開かれた晩餐会で、日本の電撃的な輸出規制以来、初めて安倍晋三首相と握手を交わした。
大統領府は、「文大統領夫妻が晩餐会で安倍首相夫妻と同じ列で並んで握手を交わし、記念撮影を行った」と明らかにした。今年ASEAN議長国のタイが主催する晩餐会には、首脳会議に出席するすべての国の首脳および配偶者と、アントニオ・グテーレス国連事務総長らが出席した。
これに先立ち、李洛淵(イ・ナギョン)首相は先月、東京を訪問して安倍首相と会談し、韓日両首脳が会う機会があればという意向を伝えた。しかし、日帝強制動員問題に対する賠償と、日本の安保上輸出審査優大国(グループA)の韓国排除などに対する両国間の対話に進展がなく、文大統領と安倍首相が会談することは難しいと予想される。文大統領は、ASEAN+3首脳会議期間中に他国の首脳らと二国間会談を開く日程はない。
文大統領は晩餐を皮切りに、ASEAN+3首脳会議、東アジア首脳会議、東アジア地域包括的経済連携首脳会議などに出席する予定だ。チュ・ヒョンチョル大統領府経済補佐官は同日、バンコクでブリーフィングを開き、「晩餐会で今月25日から釜山(プサン)で開催される韓-ASEAN特別首脳会議の成功的開催に向けたASEAN首脳たちの持続的な関心を呼びかけると共に、朝鮮半島平和プロセスの進展に向けた持続的な支持を要請する予定」だと明らかにした。