今月15日(午後5時30分)に平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)競技場で行われる予定の、南と北が対決する男子サッカー2022国際サッカー連盟(FIFA)カタールワールドカップ・アジア2次予選に関連し、韓国側取材陣と放送中継団の訪朝が13日になっても認められておらず、関係者たちが気を揉んでいる。
大韓サッカー協会関係者は「11日午後、北朝鮮のサッカー協会から南の選手団55人(選手25人+役員30人)に対しビザを発給する予定だという返信が届いた。メディア取材に関する回答がなく、同日に再度メールを送ったが、12日にもチームに関する答えだけが来た」と13日に明らかにした。
これに先立ち大韓サッカー協会は統一部など政府当局との協議を経て、新聞、放送、インターネット・メディアなど計18人の取材団を編成し、北朝鮮側にビザ申請書などの関連書類を送っている。
しかし北朝鮮サッカー協会は、メディア関係者の入国許可などの問題は自分たちの権限ではないという答えのみを大韓サッカー協会に送ってきた。統一部も南側の取材陣と応援団の訪朝許可を北側に絶えず要求してきたが、これに関する何らかの回答も得られていない。平壌での試合が国内で中継されるかどうかも現在のところ不透明だ。
アジアサッカー連盟(AFC)のマニュアルによると、W杯予選などのホーム試合を行う場合、ホーム試合開催国は相手国の取材陣のビザ発給と入国に協力する義務がある。しかし、度重なるアジアサッカー連盟の協力要求にもかかわらず、北朝鮮はこれを無視し、具体的な拒否理由も明らかにしていない。しかし、ドイツなどの一部の外信記者には今回の平壌での試合の取材が認められたと認識していると、大韓サッカー協会の関係者が明らかにしている。
2017年4月には南の取材陣が平壌に入り、南北の女子サッカー代表チームが対戦するアジアサッカー連盟(AFC)アジアカップ予選を取材している。
ベント号(男子サッカー韓国代表チーム)は13日午後5時50分発チャイナ・エアライン(CA)126便で仁川(インチョン)空港から北京に入った後、14日午後1時25分発の同121便で北京から平壌に入城する予定だ。今回の訪朝試合の役員30人には大韓サッカー協会のチョン・モンギュ会長やチェ・ヨンイル副会長(団長)などが含まれる。男子サッカー代表チームの平壌での試合は1990年10月11日の南北統一サッカー以来29年ぶりであるため、国際的にも関心が高い。