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北朝鮮、南北・朝米関係の硬直続く中、今年の9・9節をいかに記念するか

登録:2019-09-09 06:29 修正:2019-09-09 07:40
北朝鮮の政権樹立記念日の観戦ポイント 
5、10周年ではないため、軍事パレードなど省略される可能性も 
中央報告大会で対南・対外メッセージが出るかに注目集まる 
習近平主席、祝電送る見込み
北朝鮮の金正恩国務委員長が昨年9月9日、政権樹立70周年を記念する軍事パレードで、中国の習近平主席の特使である栗戦書全国人民代表大会常務委員長と手を取って上げている//ハンギョレ新聞社

 9日、北朝鮮が建国71周年を迎える。今回の「9・9節」は整周年(5年や10年単位で意味深く記念する年)ではないため、北朝鮮の最新兵器が登場する軍事パレードや多くの市民たちが参加する群衆集会などは省略されると見られている。ただし、北朝鮮の高官が出席する中央報告大会は開かれる見込みで、その場で北朝鮮が最近硬直局面にある南北、朝米関係を解決するための対外的メッセージを発表するかどうかに関心が集まっている。

 統一部当局者は5日、北朝鮮の今年の9・9節71周年行事と関連し、「今年は整周年ではないだけに、行事は平年並みに行われるものと予想される」とし、「中央報告大会や宴会などが実施されるものとみられる」と予測した。北朝鮮は1948年に「朝鮮民主主義人民共和国」が樹立された9月9日を、毎年政権樹立記念日として記念してきた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が執権した2011年末以降、北朝鮮が政権樹立記念日に行ってきた行事を見ると、整周年の2013年(65周年)と2018年(70周年)に錦繍山記念宮殿の記念参拝や中央報告大会、宴会をはじめ、北朝鮮の各種兵器を披露し行進する軍事パレードや群衆集会、最高指導者の公開活動、各種文化・体育行事などを実施してきた。金委員長は65周年、70周年当時、軍事パレードと群衆集会などにすべて出席した。昨年行われた70周年記念行事には、中国の習近平国家主席の代わりに栗戦書全国人民代表会議常務委員長などが出席し、通常兵器を中心とした軍事パレードや群衆集会、大マスゲーム「輝く祖国」公演などが開かれた。

 ただし、北朝鮮は整周年ではない場合は、錦繍山宮殿参拝(2012~2016年)や中央報告大会(2012~2016年)、宴会(2012~2017年)、文化・体育行事などに記念行事を最小化して進めてきた。

 政府は、北朝鮮が内閣首相や常任委員長が出席する中央報告大会など政権樹立71周年行事でメッセージを出す可能性に注目している。北朝鮮は最近、政府高官や官営メディアなどを通じて、韓国政府やマイク・ポンペオ国務長官、ジョン・ボルトン大統領補佐官ら朝米対話に関与している米国の主要人物を名指しし、強く非難するメッセージを発表した。6・30南北米板門店会合後、2~3週間以内に行われると見られた朝米実務協議はもちろん、南北対話も足踏み状態だ。

 統一部当局者は「政府は71周年行事で、金委員長がどのような行動を示すかに注目している」とし、「中央報告大会で対南、対外メッセージが出るかどうかにも見守る必要がある」と述べた。ただし、今回の71周年行事が北朝鮮内部体制の正統性や結束を確認する内容で構成される可能性もある。同当局者は、「(最近中国の王毅外交部長が訪朝するなど、朝中関係が緊密な中)中国の習近平国家主席が祝電を送ると見られるが、それも関心事だ」とし、「外部の祝賀代表団が訪朝する場合、そのレベルや規模にも注目しなければならない」と述べた。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/908880.html韓国語原文入力:2019-09-08 20:57
訳H.J

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