北朝鮮が咸鏡南道・宣徳(ソンドク)で撃った飛翔体を「超大型ロケット砲」と呼び、この飛翔体の性格について関心が集まっている。北朝鮮が25日に公開した写真を見れば、先日発射した「新型大口径操縦ロケット砲」と飛翔体の外見は似ているが、移動式発射台(TEL)と発射管の形は異なる。口径も400ミリ程度と推定されていたものより大きく見えるという観測もある。
今回の飛翔体は、24日午前6時45分と午前7時2分に咸鏡南道の宣徳一帯から東海上に飛行した。最高高度は97キロメートル、飛行距離は380キロメートル余り、最高速度はマッハ6.5以上と探知された。飛翔体の前部に補助翼(カナード)がついているなど、外見は北朝鮮が先月31日と今月2日に発射した新型大口径操縦ロケット砲と似ている。
北朝鮮の新型大口径操縦ロケット砲は、高度30~35キロメートルで220~250キロメートルをマッハ6.9の速度で飛行した。軍事専門家たちの間では、中国の400ミリ級ロケット砲WS-2Dと似ているとの観測が出回った。当時、北朝鮮は発射場面をモザイク処理したり、わずかに公開したが、キャタピラ型移動式発射台(TEL)に「2列6本」の発射管を装着していると推定された。
しかし、今回公開された超大型ロケット砲の写真を見れば、車輪型移動式発射台と「2列4本」の発射管の姿が明確に見えている。発射管も以前よりさらに大きいように見える。ある軍事専門家は「北朝鮮が『世界にない新たな主体兵器』と表現したことを見れば、400ミリより大きな口径で実施した、以前とは完全に異なる兵器システムである可能性も排除できない」と話した。
今回のロケット砲が以前と異なる兵器システムならば、北朝鮮が「新型戦術誘導兵器」「新型大口径操縦ロケット砲」「新しい兵器」に続き「超大型ロケット砲」という第4の新兵器を開発しているという話になる。北朝鮮が当初から既存の300ミリロケット砲を大口径操縦ロケット砲と超大型ロケット砲の二種類の形態に改良しているのではないかとの分析もある。韓国軍関係者は「北朝鮮はスカッド系列の旧型ミサイルを固体燃料基盤の新型に改良し、既存のロケット砲も急速にアップグレードしてきた」と話した。