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朴槿恵、イ・ジェヨン、チェ・スンシル事件、最高裁で8月判決言い渡しが有力

登録:2019-06-22 09:13 修正:2019-06-23 08:13
20日、事実上審理を終え 
宣告日決定だけを残す状況
朴槿恵前大統領=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 最高裁は21日、「被告人の朴槿恵(パク・クネ)、チェ・ソウォン、イ・ジェヨン事件は前日の第6回審理を最後に追加日程を定めず、ひとまず審理を終結した。ただし、今後必要に応じて審理を再開したり、宣告期日を指定しうる」と明らかにした。事実上、判決文作成のための最高裁判事らの意見交換と有罪・無罪の判断は終わったということだ。

 来月18日に予定されていた全員合議体の宣告日までにこの事件の判決文を作成するのは難しいという意見がある。最高裁の関係者は「審理を終えてから宣告までは通常2カ月以上かかる」と話した。このため、8月の宣告が有力だという分析が出ている。

 この事件は、朴前大統領がイ副会長の経営権継承作業を助ける見返りに、サムスンが冬季スポーツ英才センターとミル・Kスポーツ財団に賄賂を供与したのか、その過程でサムスンがチェ氏の娘のチョン・ユラ氏に与えた乗馬用馬3頭を賄賂と見なすかが争点となる。

 下級審で別々に裁判を受け、賄賂の金額の認定などで違いを見せたこの事件は、2月11日、最高裁判事13人全員が参加する全員合議体に付され一つに統合された。

 最高裁内外では、現在イ副会長に向けて強まっている検察のサムスンバイオロジックス会計詐欺事件の捜査を最高裁判事らがひとまず見守った後、判決を下すだろうという見方が多かった。ただ、最終宣告まではまだ時間があるだけに、経営権継承と関連する捜査状況を反映して追加審理をしたり、判決文の構成に変化を加える可能性もある。

 最高裁が判決を言い渡す際、この事件を下級審で再び判断するよう求め「破棄差し戻し」をするのか、あるいは全員合議体で直接量刑などを確定する「破棄自判」をするのかに関心が集まっている。判決結果によって、3人のうち唯一執行猶予で釈放されたイ副会長が再逮捕されるかも決まる。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/898871.html韓国語原文入力:2019-06-21 19:12
訳M.C

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