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「制裁維持」対「体制保証」…米ロ、外相会談で非核化の解決策めぐり隔たりを再確認

登録:2019-05-16 06:08 修正:2019-05-16 07:46
ロシア外務省「北朝鮮の体制保証要求」を再び強調 
米国務省「完全な非核化まで制裁維持」に重点
マイク・ポンペオ米国務長官(左)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が今月14日、ロシアのソチでの会談後に開いた共同記者会見を終え、握手を交わしている=ソチ/AFP・聯合ニュース

 米国とロシアが、北朝鮮の非核化アプローチをめぐる隔たりを再確認した。米国は北朝鮮が完全な非核化を実行するまでは、対北朝鮮制裁の圧力を維持するという立場を、ロシアは先月の朝ロ首脳会談後、再び北朝鮮の安全保障の要求を強調した。

 米国のマイク・ポンペオ国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は14日、ロシアのソチで3時間にわたり会談を行った後、記者会見でこのような見解の相違を示した。先にマイクを握ったラブロフ外相は、3日に行われたトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談に触れ、「(ロシアは)朝米対話を促進しており、そのような対話を支持する準備ができている」と述べた。さらにラブロフ外相は「我々は北朝鮮指導部が非核化に相応する自国に対する一定の体制保証を要求していることを強調し、非核化が朝鮮半島全体に拡大されるべきという点も強調した」と明らかにした。ハノイでの朝米首脳会談後、北朝鮮は、米国が北朝鮮の弱点だと考える制裁解除の代わりに、体制保証を非核化の相応の措置として求める構えだ。朝ロ首脳会談に続き、今回もロシアの“口”を通じてこうしたアプローチが強調されたのだ。

 ポンペオ長官は「私は北朝鮮に対する『最終的かつ完全に検証可能な非核化』(FFVD)が実現するまで、我々が国連制裁の全面的履行を維持すべきという点を強調した」と述べた。また、「我々のチームは、この問題について非常に緊密に、生産的な方法で協力してきた」と付け加えた。ロシアと異なり、対北朝鮮制裁など最大の圧迫で北朝鮮を再び交渉に復帰させ、非核化を達成するという米国の従来の立場を再確認したのだ。

 ポンペオ長官はプーチン大統領と会った後、記者団に「北朝鮮に対し、我々がいかに非核化(問題)を解決できるかについて考える時間を持った」と述べた。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/894078.html韓国語原文入力:2019-05-15 21:00
訳H.J

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