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文大統領、世界食糧計画事務局に「北朝鮮への人道支援に積極的に寄与」

登録:2019-05-14 06:49 修正:2019-05-14 07:09
ビーズリー世界食糧計画事務局長と1時間面会 
チョン・ウィヨン室長との面会日程を変更し、意志表明
文在寅大統領が今月13日午後、大統領府本館接見室でデイビッド・ビーズリー世界食糧計画(WFP)事務局長と面会している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領がデイビッド・ビーズリー世界食糧計画(WFP)事務局長に会い、対北朝鮮食糧支援と関連して積極的な関心を表明した。政府はこの問題について、世界食糧計画と緊密に協力することにした。

 文大統領は13日午後、ビーズリー事務局長との面会で、「かつて韓国の状況がまだ厳しかった頃、世界食糧計画から支援を受けたことを忘れず、北朝鮮に対する人道支援だけでなく、国際社会で私たちの助けが必要なところに積極的に寄与する」と述べた。最近の北朝鮮の相次ぐ短距離ミサイルなどの発射後にもかかわらず、「対北朝鮮食糧支援の検討」という方針を再確認したわけだ。特に、文大統領は同日、チョン・ウィヨン国家安保室長がビーズリー事務局長と面会することにした日程を変更し、「直接ブリーフィングを受けた方がいい」として、直接面会に出るなど、積極的な意志を示した。

 コ・ミンジョン大統領府報道官は同日の面会後、「ビーズリー事務局長が文大統領に、最近の北朝鮮の食糧事情についての世界食糧計画と国連食糧農業機関(FAO)の共同調査結果報告書の内容を説明し、現在の北朝鮮内での1日の配給量が深刻に低いレベルであるとして、懸念を示した」と述べた。コ報道官はまた「ビーズリー事務局長は北朝鮮の脆弱階層に対する緊急な人道支援の必要性について述べ、文大統領はこれに共感した」と伝えた。

 大統領は面会でビーズリー事務局長に「トランプ大統領が北朝鮮に対する人道的食糧支援を全面的に支持すると述べた」と説明し、ビーズリー事務局長は対北朝鮮食糧支援方案に対する意見を述べたという。午後5時30分から約1時間にわたる今回の面会では、多様で深い議論が行われたという。

 これに先立ち、ビーズリー事務局長はキム・ヨンチョル統一部長官にも会った。キム・ヨンチョル長官は同日午後、政府ソウル庁舎でビーズリー事務局長と面談する前に「北朝鮮の食糧現況に関する報告書を詳しく検討した」とし、「人道主義と政治を分離しなければならないという世界食糧計画の立場に共感する」と述べた。ビーズリー事務局長はキム長官との面会後、記者団に「(北朝鮮)現地の(食糧)状況を非常に憂慮している」とし、「解決策が見つかると期待している」と述べた。彼は今月初めに世界食糧計画と国連食糧農業機関が発表した「北朝鮮の食糧安保評価」報告書が、客観的な調査に基づいていると強調した。世界食糧計画などは同報告書で、北朝鮮の食糧事情が最近10年間で最悪であり、今年計画された北朝鮮の輸入物量を除いても、136万トンの食糧が不足した状況だと明らかにした。

 対北朝鮮人道支援と関連し、キム長官は14日午後、南北会談本部で対北朝鮮協力民間団体協議会(北民協)や民族和解協力汎国民協議会(民和協)、韓国宗教人平和会議(KCRP)など民間団体の関係者らに会うのに続き、15日には統一部の人道協力分科・政策諮問委員たちと昼食懇談会を開き、対北朝鮮人道支援に関する意見を聞く予定だ。

イ・ワン、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/893763.html韓国語原文入力:2019-05-13 21:46
訳H.J

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