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3日後にまた揺れ…東海側で地震発生が頻繁な理由は?

登録:2019-04-23 08:47 修正:2019-04-23 12:10
3日おきに東海沖で相次ぐ地震  
気象庁「距離が116キロも離れており関連性少ない」
22日午前5時45分頃、慶尚北道蔚珍郡の東南東38キロメートルの海域(緯度:36.86度、経度:129.80度)で規模3.8の地震が起きた=気象庁ホームページより//ハンギョレ新聞社

 22日、慶尚北道蔚珍郡(ウルチングン)の沖合で規模3.8の地震が発生した。19日に江原道東海市(トンヘシ)の沖合でマグニチュード4.3の地震が発生してから3日目のことだ。二つの地震の関連性は少ないとみられるが、環境団体からはこれを機に「活性断層調査による地震安全対策を立てるべきだ」との指摘が出ている。

 気象庁は同日午前5時45分頃、蔚珍郡東南東38キロメートルの海域で、深さ21キロメートル、マグニチュード3.8の地震が発生したと明らかにした。各地に設置された震度計で測定した計器震度は、江原道と慶尚北道は3、忠清北道は2だった。計器震度3は室内、特に建物の上層階にいる人が顕著に感じられ、停止している車が若干揺れる程度だ。計器震度2は静かな状態や建物の上層階にいる少数の人が感じられる水準だ。今回の地震で特に大きな被害はなかった。気象庁は地震が発生した理由について「南北方向の逆断層運動と分析される」と説明した。

 この4日間に東海岸で揺れを感じる程度の地震が相次いで発生し、住民は不安を感じている。19日午前11時16分頃、江原道東海市の北東56キロメートルの海域では、マグニチュード4.3の地震が江原全域を揺さぶった。これに先立ち、2月10日には慶尚北道浦項市(ポハンシ)北区の東北東58キロメートルの海域でも、マグニチュードード4.0の地震が起きている。

 今回、蔚珍郡沖地震が発生した震源地から半径50キロメートル以内には、1978年から現在まで規模3.0以上の地震が全部で20回起こった。今年に入ってからは、1月1日に慶尚北道盈徳郡(ヨンドクグン)の東北東29キロメートルの海域で発生したマグニチュード3.1の地震に続き、今回が二度目だ。この地域で起こった地震の中では、2004年5月29日、蔚珍郡の東南東74キロメートルの海域で起きたマグニチュード5.2の地震が一番強かった。

 環境運動連合脱核委員会はこの日論評を出し、「今回の蔚珍地震を軽く見過ごすことができないのは、朝鮮半島東南部と東海岸一帯で地震発生が頻繁に起きているという点だ。いま必要なのは、陸上と海上を含む活性断層調査を通じて、最大地震評価からしっかり行うことだ。また、原発を含め、耐震設計を補強し地震安全対策を講じなければならない。耐震補強自体が不可能な慶州の月城(ウォルソン)2~4号機などは、安全のために閉鎖を繰り上げるべきだ」と主張した。現在、全国の原子力発電所24基のうち、18基は慶尚北道蔚珍郡、慶州市、蔚山蔚州郡、釜山機張郡など東海岸に集中している。

 気象庁は3日おきに発生した二つの地震の間の関連性は少ないと明らかにした。イ・ドクキ気象庁地震火山監視課長は「今回の地震は、19日に発生したマグニチュード4.3の海域地震の震源地とは距離が116キロも離れている。また、近くの断層がつながっているかについての情報がない状態なので、同じ断層で発生したと結論を下すのは難しい。2004年、蔚珍郡沖ではマグニチュード5.2と3.5の地震が3日おきに発生した前例もある」と話した。

キム・イルウ、パク・キヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/891047.html韓国語原文入力:2019-04-22 19:56
訳M.C

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