国連安全保障理事会で17日(現地時間16日)、高麗時代の宮殿跡地、開城(ケソン)満月台(マンウォルデ)の南北共同発掘に必要な装備の対北朝鮮搬出に対する制裁免除の手続きが完了した。
安保理傘下の対北朝鮮制裁委員会は同日、韓国政府が申請した開城満月台の共同発掘に必要な装備を北朝鮮に持ち込むための制裁免除を承認したと、外交筋が伝えた。装備や物品の具体的リストは公開されなかった。
安保理15カ国の理事国で構成された対北朝鮮制裁委員会は、全員同意(コンセンサス)方式で運営されており、制裁免除が行われたというのは、どの理事国も反対意思を表明しなかったことを示す。これに先立ち、韓米当局者は先月14日、米ワシントンで作業部会会議を開き、満月台の共同発掘事業に対する制裁免除と関連して、事前協議を行った。
一方、外交部当局者は16日、ドナルド・トランプ米大統領が今月11日の韓米首脳会談で、対北朝鮮食糧支援について言及したことと関連し、「根拠もなく言ったわけではないだろう」と述べた。トランプ大統領の発言が、韓国政府が2017年9月に国際機関を通じて北朝鮮に供与することにしたものの、執行を先延ばしにしている800万ドル規模の対北朝鮮支援を念頭に置いたものという分析について、外交部当局者は「800万ドルの対北朝鮮支援に限定しない方が良い」とし、「いくつかの分野で、(関連)協議を行っていると聞いている」と述べた。