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平昌で「開城高麗皇宮」3D映像に出会う

登録:2018-02-04 21:33 修正:2018-02-05 12:57
満月台南北共同発掘遺跡・遺物特別展 
9日から尚志大関嶺高校で開催 
ハンギョレ統一文化財団・SBS主催
特別展に先端デジタルイメージとして初めて公開される正殿会慶殿の復元された姿=ハンギョレ統一文化財団提供//ハンギョレ新聞社

 南北の選手団が共に参加する2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪と高麗王朝建国1100年を記念して、今年江原道平昌で特別な展示会が開かれる。

 高麗の都だった北朝鮮開城(ケソン)の皇宮跡である満月台で、過去10年にわたり進行された南北共同発掘調査の結果をデジタルイメージや写真、動画で公開する「高麗皇宮開城満月台南北共同発掘平昌特別展」だ。展示は9日に平昌の尚志(サンジ)大関嶺高校特設展示場で幕を上げる。

 3月18日まで開かれる今回の特別展は、ハンギョレ統一文化財団と放送会社SBSが共同主催し、南北歴史学者協議会が主管する企画展だ。南北が共同発掘した開城満月台の主な出土遺跡と遺物を、韓国の情報通信(IT)技術で具現し、五輪を見に来た国内外の観客が「コリア」として知られた高麗の500年の歴史と文化を体験できるように作られた。

 最も注目される出品作は、開城満月台の正殿会慶殿を3次元(3D)立体技術で復元したデジタルイメージだ。今回初めて公開される会慶殿は、満月台の昇平門、神鳳門、チャンハプ門(チャンは門に昌、ハプは門に蓋)、会慶門を過ぎれば現れる正面9間、側面4間の建物で、皇宮として最も雄壮な中心の建物だった。発掘結果に基づいて南北調査団は、会慶殿を切妻屋根の建物と推定している。展示では学界の意見を反映し、単層型と重層型でそれぞれ復元した建物の映像を見ることができる。観覧客が自ら画面に触れ、拡大したり縮小して見ることができるうえ、もっと知りたい情報を選択すれば説明が詳細に表示されるデジタル・コンテンツを実現した。

 満月台共同発掘の最大の成果と評価される高麗金属活字は、実物ではなく模型を備えつけ、観客が直接紙に文字を刷ってみられるようにした。3次元立体プリンティング技術で複製した軒丸瓦、青磁器などを触ってみて、王宮跡地から出た華麗な龍頭装飾瓦の龍頭の姿もデジタル・イメージで鑑賞できる。もう一つの見どころは、満月台の発掘現場を見て回るバーチャルリアリティ体験機器(HMD:Head mounted Display)だ。機器を頭に装着し、実際に満月台の現場を散策するような体験ができる。特別展の広報大使である歌手カン・ダニエル氏が高麗皇帝の服を着た実物大写真の前で記念撮影できるフォトゾーンも用意される。また南北共同発掘当時に現場で文化遺産専門写真家と撮影陣が記録した映像資料も待っている。地中奥深いところで高麗皇宮の跡を確認した瞬間の南北調査員の歓喜あふれる姿、発掘団が一緒に育てた子犬“マンウォリ(満月)”と“ソンハギ(松鶴)”の姿を通して、当時の発掘現場の生き生きした雰囲気と調査員間の共感、情熱を感じることができる。入場無料。今月26日から3月8日までは休館。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/830634.html韓国語原文入力:2018-02-02 20:47
訳J.S

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