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開城・満月台で高麗金属活字が出土

登録:2015-12-01 00:22 修正:2015-12-01 08:15
南北、6カ月間 共同調査行い 
1956年の一点出土以来2回目 
遺物3500点余・建物跡19カ所を確認
高麗金属活字 =南北歴史学者協議会提供//ハンギョレ新聞社

 高麗王朝の500年宮廷跡で南北が6カ月間の共同調査をしてきた北朝鮮の開城(ケソン)満月台で金属活字が出土した。

 南北歴史学者協議会の南側委員長を務めるチェ・グァンシク高麗大教授は30日、ソウル世宗路(セジョンノ)の政府庁舎で記者会見を行い、6月から満月台西側の建築物群7千平方メートルに対する南北共同調査を行った結果、高麗時代のものと推定される金属活字1点と青磁・瓦片をはじめとする遺物3500点余と建物跡19カ所を確認したと明らかにした。

 協議会の資料によれば、核心遺物である金属活字は、11月14日に発掘区域の最南端である神鳳門跡西側255メートル地点の表土層から出土した。 活字が「ジョン(女+専)字と似ていて、右下の字は“方”字に見える。 横1.35センチ、縦1.3センチで、字面を除く本体の厚さは0.16センチだ。裏面は溝が切られており朝鮮時代の金属活字とは形が異なる。

 金属活字が満月台から出たのは、1956年に北朝鮮側で金属活字一点を発掘して以来2回目だ。南側には国立中央博物館所蔵金属活字一点が満月台出土品として伝えられており、最近になり高麗活字真贋論争を巻き起こした「證道歌字」仮称がついた金属活字数十点も開城出土説が飛び交っている。 チェ教授は「発掘された活字は満月台が消失した1361年以前に国家が作ったものと推定される」として「56年に満月台で初めて出土した活字や證道歌字とは違う。字形が正四角形に近いほど正しく精巧で、鋳造水準が高いと判断される」と説明した。学界では出土地が明確な高麗活字の実物を韓国の学界が事実上初めて確認しただけに證道歌字論議にも重要な端緒になると期待している。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/religion/719805.html 韓国語原文入力:2015-11-30 22:17
訳J.S(920字)

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