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勤労挺身隊被害女性、不二越に対する損害賠償の控訴審でも勝訴

登録:2019-01-24 06:02 修正:2019-01-24 08:29
裁判所「日本企業の責任…1億ウォン賠償」命じる 
イ・チュンミョンさん「日本政府は反省すべき」 
韓国政府にも「徹底した調査」を要求
日帝強制占領期の勤労挺身隊被害者、イ・チュンミョンさんが今月23日午後、ソウル中央地裁前で、日本企業の不二越を相手取って起こした損害賠償請求訴訟控訴審で原告一部勝訴の判決が出た後、感想を述べている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 「日本政府は反省しなければならない。そんなに非良心的であってはならない。過去の過ちを反省し、許しを請うべきだ。そのままやり過ごしてはならない」

 日本の戦犯企業「不二越」に強制動員され、日本現地で強制労働を強いられたイ・チュンミョンさん(87)は23日、「企業に『金を出すな』という日本政府に言いたいことがあるか」という日本取材陣の質問に、このように答えた。イさんは「韓国政府も、日本が勤労挺身隊被害者に何をしたかを徹底的に調査すべきだ」と述べた。

 同日、ソウル中央地裁民事控訴11部(パク・ミリ裁判長)は、イ氏が不二越を相手取って起こした損害賠償請求訴訟の控訴審で、1審同様、不二越に1億ウォン(約970万円)の賠償を命じた。これに先立ち、イさんは2015年5月、強制労働など反人道的違法行為で受けた精神的、肉体的、経済的被害の補償を求め、訴訟を起こした。2017年3月、1審で一部賠償判決を言い渡されたが、その後、控訴審はなかなか進まなかった。昨年10月、最高裁が日帝強制占領期(日本の植民地時代)の強制労働被害者に対する賠償判決を確定してから、裁判にも拍車がかかった。

 車椅子に乗って法廷に入ったイさんは控訴審判決後、取材陣に「日本に行けば、中学校や大学まで勉強できるという日本人校長の言葉にだまされ、勤労挺身隊に志願した」とし、「不二越の工場で1日10~12時間も労働を強いられた。お腹がすいて死んだ子もいれば、お母さん、お父さんを呼びながら気落ちして死んだ子もいた」と当時の辛い記憶を語った。不二越側は判決を不服として上告する方針だという。

チャン・イェジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/879597.html韓国語原文入力:2019-01-23 20:36
訳H.J

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