2回目の朝米首脳会談を控え、今回は北朝鮮の新梧里(シンオリ)ミサイル運用基地を「未公開」施設として集中分析した米国のシンクタンク報告書と、これに基づいた報道が出た。昨年11月末、ニューヨークタイムズ紙が同シンクタンクの報告書を引用し、以前から知られていた北朝鮮のミサイル基地を「秘密施設」と報道して、論議になったのと類似した様相だ。
平安北道雲田郡(ウンジョングン)に位置する新梧里ミサイル運用基地と戦略軍施設を46ページにわたって分析したこの報告書は、21日(現地時間)に米国戦略国際問題研究所(CSIS)の朝鮮半島問題を取り上げるウェブサイト「分断を越えて」(Beyond Parallel)に掲載された。同報告書は、非武装地帯(DMZ)から212キロメートル離れた同施設が、中距離弾道ミサイル(MRBM)ノドン1号を扱う連隊級のミサイル基地であり、2017年2月に北朝鮮が実験発射した「北極星2型」の開発とも関係があると推定した。報告書は「新梧里は北朝鮮によって申告(declared)されたことがなく、米国と北朝鮮間の非核化交渉の主題でもないものとみられる」と記している。
同日、米国のNBC放送は同報告書を引用し、「2月の朝米首脳会談を控え、研究陣が北朝鮮の秘密弾道ミサイル基地を発見した」と報じた。さらに「金(正恩)政権が新梧里ミサイル運用基地の存在を公開したことはない。弾道ミサイルは北朝鮮の核弾頭の運搬体」だと付け加えた。報道とは異なり、同基地は1990年代後半から国内のマスコミによって度々報道されてきた。
戦略国際問題研究所は昨年11月初めにも「北朝鮮の未公開ミサイル基地のうち13カ所を確認した」とし、サッカンモル・ミサイル基地に焦点を当てた。朝米高官級会談が取りやめになった直後だったことに加え、ニューヨークタイムズ紙が既に知られているサッカンモル基地を「秘密施設」と報道したことで、外交界内外では報告書と報道の背景に注目が集まった。朝米交渉に懐疑的な米国の政界が一種の“世論操作”を試みたのではないかという分析も相次いだ。
同研究所のビクター・チャ朝鮮部長は、今回の報告書は朝米交渉を妨害するためのものではないと強調した。チャ部長はハンギョレとのインタビューで、「私は外交を全面的に支持しており、同報告書を活用して外交を妨げようとしているわけではない」とし、「同報告書は先週発表された米政府のミサイル防衛報告書を詳しく説明しているだけ」だと話した。さらに「私は朝米首脳会談を支持するが、それは、緊張緩和に向けて努力を傾ける中で、現存する能力を交換する真の交渉にならなければならない」とし、「特に、ドナルド・トランプ大統領は自分が何を交渉しているのかについて、より良く準備された、より多くの情報を持っていなければならない」と強調した。