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束草~ロシア~中国…“白頭山航路”5年ぶりの再開なるか

登録:2019-01-16 21:41 修正:2019-01-17 21:30
江原道、5月就航を目標に海上コース推進 
ロシア・ザルビノに代えてスラビヤンカと連結
江原道が束草港を出発し、ロシアと中国を経て白頭山を行き来する「白頭山航路」を5年ぶりに再開設することを決めた。写真は白頭山航路(別名 北方航路)など東海岸の主な航路図=江原道庁提供//ハンギョレ新聞社

 江原道の束草(ソクチョ)港を出発し、ロシアと中国を経て白頭山(ペクトゥサン)まで行き来する「白頭山航路」が5年ぶりに再開設されると見られる。

 江原道は5月の就航を目標に、ロシアのスラビヤンカを連結する白頭山航路開設を推進していると16日明らかにした。白頭山航路、または北方航路と呼ばれるこの航路は、2000年4月に正式に開通した。束草港を出発しロシア沿海州のザルビノ港から陸路で中国の琿春を経て白頭山観光ができる海上観光コースとして人気を呼んだ。白頭山観光客だけでなく、行商貿易商、ロシア人観光客も多数利用した。しかし、セウォル号事故による乗船客の減少と、頻繁な税関・国境通過検査、運営船会社の財政難など悪材料が続き、2014年6月に旅客船の運航が中断された。今回の航路は、ザルビノの代わりに近隣のスラビヤンカに目的地を変えた。ザルビノは、白頭山航路の中断以後、国際旅客ターミナルが閉鎖された。

白頭山航路の再開設//ハンギョレ新聞社

 江原道は、白頭山航路開設のために7日、海洋水産部に束草~スラビヤンカ~北九州を結ぶ海上旅客運送免許を申請した。この航路を運航するカーフェリーは、1万7239トン、定員600人規模でギャラクシークルーズが運航を引き受ける。ギャラクシークルーズは昨年8月に船舶購買契約を締結し、今月中に船舶を買収し免許が発行されれば5月から就航する予定だ。

 江原道は免許の取得を楽観している。スラビヤンカは、既存の航路と差別化されていて、すでにCIQ(税関・出入国管理・検疫)もあり、接岸と入国手続にも問題がない。国際旅客ターミナルがないという短所はあるが、ロシア側が今年末の竣工を目標に新築中だ。ロシアも人口1万人水準のザルビノより人口2万人以上で観光などの都市基盤を備えたスラビヤンカの就航に肯定的だ。

 ホン・ジョンミン江原道庁航空海運課主務官は「白頭山観光ができる唯一の海上航路である白頭山航路が、5年ぶりに再開されることに意味がある。スラビヤンカは最近浮上中の観光地ウラジオストクとも快速船で1時間30分しかかからず、中国とロシアを同時に観光できるという長所もある」と話した。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/878637.html韓国語原文入力:2019-01-16 17:08
訳J.S

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