江原道束草(ソクチョ)港を出発しロシア沿海州のザルビノ港を経て、陸路で中国琿春を結ぶ「白頭山(ペクトゥサン)航路」が来年7月に運航を再開するものと見られる。
束草市は12日、中国琿春市税関・出入国管理・検疫業務を担当するCIQ機関代表団10人が今月13~15日に束草を訪問すると明らかにした。これに先立って束草地域のCIQ代表団も5日から5日間にわたり中国の琿春市を訪問した。
両都市のCIQ代表団は、白頭山航路運航再開のために歩調を合わせている。2000年に開通した白頭山航路は、セウォル号事故による搭乗客の減少と頻繁な税関・国境通過検査などで2014年6月に運航が中断された。
これまで江原道と束草市は、中国東北3省を結ぶ白頭山航路の運航再開に全力を注いできた。今年7月には江原道海洋観光センターと中国の揮春地域物流企業が束草に船舶・船主法人と運営法人を設立した。9月には海洋水産部から外航定期旅客運送事業の条件付き免許も取得した。
国境通関手続き改善のために8月、中国の長春で江原道・ロシア沿海州・中国吉林省など3国の地方自治体代表が集まり、「3国間航路再開通と発展のための協力合意書」も交換した。
束草市のハム・ギョンチャン北方物流担当は「束草港は環東海圏の中心港であり、中国東北3省とロシア、日本、西海(ソヘ)を首都圏と最短距離で結ぶ海上交通の地理的要衝地だ。平昌(ピョンチャン)オリンピック開催に合わせて白頭山航路の運航を再開すれば、中国人観光客の流入など地域経済に多いに役立つだろう」と話した。